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44 努力の冬

 

 冬が過ぎていく。


 時計の針が少しずつ春に向かって素押しずつ春に向かって進んでいるのを感じる。



 部屋の窓から見える景色は、まだ白くて静か。


 けれども、あさのひかりが少しだけ柔らかくなってきた。


 机に向かっていると、鉛筆の音が響いて、参考書のページをめくるたびに冬の空気が少しずつ薄れていく気がする。


 受験まであと少し。


 焦りと不安が雪のように積もっていた。


 確約は取れたものの、またという気持ちはよぎってしまう。


 外では、雪が水になって流れ始めている。


 私もその流れに乗って、きっと春へ向かって進んでいる。


 合格発表の日、私たちはどうなっているのだろう。


 涙か、笑顔か。


 今はまだわからない。


 それでも、希望のために進んでいく。



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