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フェン編1

世界は多くの願いが落ちている。

 ーお金が欲しいー

 ー空を飛びたいー

 ー過去に戻りたいー

いろんな願いだ。

もしも、どんなに実現不可能な願いでも叶うチャンスがあるのなら。

これはいろんな願いを持つ者たちと願いの管理者の記録の合間の物語。

今回はフェン編です。

フェンはどんな風に過ごしていたのか、なぜ守護者となったのか。


フェンは遠ざかっていくエリナたちを見ながら呟いた。

「良いわねぇ、目的があるって。」

本心だった。

昔は私にもあったはずなのに、今では心にぽっかりと穴が空いたように何も無い。

もう願いを叶えてからどれくらいになるのだろうか。

もうそろそろ200年だっけ……。

そんなことを考えていると、バリスが話しかけてきた。

「フェン?もうレバルさんもエレンも行っちゃったよ。今日はこれから何するの?お手伝い?」

「あら、早いのね。うーん。」

いつもなら足りなくなった薬品を調合したり、新しい薬の研究をしたりしているところだが、そんな気は起こらなかった。

「何をしようかしら。……今日はバリスの歌を聴きながら薬草の本でも読んでいるわ。バリスはいつものところで歌うつもりでしょう?」

「うん、そうする。」

「そうだ、お弁当まだ余っているし持っていきましょうか。」

「やった、ピクニックだ!」

そうしてピクニックの用意もして、いつもの湖へと向かった。


「じゃああっちで歌ってくるね!」

そういうと、バリスは慣れた足取りでいつもの場所へ行くといつもの綺麗な歌声で歌い出した。

歌声が心地よく響く。

開いたページの端がゆらゆら揺れて、まぶたが重くなっていく。

……ああ、そういえば、あのときもこんな風に歌を聴いていたっけ。

まだ私が、願いを叶える前――。

ここまで読んでいただきありがとうございます

この短編集は更新未定です

できたら投稿、みたいなスタイルでこれは進めていく予定なのでよろしくお願いします

また、本編の方は水曜日、土曜日に一話ずつ更新しているのでそちらもどうぞ!


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