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教会滅亡後世界  作者: 木島別弥
世界魔術篇
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ベイケ

 ギルベキスタの雷撃が連打で飛んで来て、ベイケはそれを必死に毒電撃で打ち消そうとするが、量がまったく足らず、雷撃をくらってしまう。

 ベイケはめったに攻撃をくらわない。それは、攻撃をくらうことがどれだけ戦闘で危険なことなのか理解しているからだ。

 ベイケは毒栄養でギルベキスタの雷撃で受けた傷を治す。

 とにかく、ギルベキスタの攻撃を先取るんだ。それができなければ勝ち目はない。ベイケは攻撃先取りの感覚をとぎすまそうとする。

 次のギルベキスタの雷撃をベイケは先取り、ギルベキスタに毒魔術の一撃を与える。ギルベキスタは、自分に攻撃が当たることに驚いている。そして、満足している。挑戦者の実力が決して劣ったものではないことを理解して、味わっている。

 ギルベキスタも自分の体を常に回復しつづけている。ベイケの攻撃をくらっても、倒れるギルベキスタではない。


 ギルベキスタは、他の世界魔術師たちの動きにも注意している。魔術師ダイツアや魔術師ドービーたちがギルベキスタの隙を突いて攻撃してくるかもしれない。気分次第でベイケの味方をするかもしれない。

 負けるわけにはいかないのはギルベキスタも同じだ。


 ベイケの毒魔術が再びギルベキスタに当たる。ベイケの毒魔術が時空を浸食しているため、もっと根源で時空を掌握しているギルベキスタの雷撃とともに、二人の魔術で周囲の時空が混乱し始めている。

 ここから八回連続で毒魔術を当てる。ベイケがそれくらいを狙うが、一撃を与えただけでギルベキスタに反撃をくらい、雷撃でベイケが傷つく。ベイケはすぐに毒栄養で回復する。

 ベイケの行動が読まれているのか、逆に八回連続でベイケがギルベキスタの雷撃をくらう。八回目の雷撃はその中でも特に威力の強いものだった。

 ベイケの体が毒栄養で回復しても持たない。


 観戦しているものたちの中でギルベキスタが優位であることを認めないものはいない。

 ベイケがどこまで善戦するだろうか。

 世界魔術師ギルベキスタにベイケが勝てるだろうか。ミシアも、ノアミーも、ウォブルも、ベイケを応援しながら見ている。


 ベイケがギルベキスタの雷撃をくらって床に落ちる。

 まだ意識は消えていない。体はまだ動ける。

 このままでは、ギルベキスタに勝つことはできない。ベイケは戦い方をまちがえていたことを自覚しなければならかった。

 ギルベキスタに勝つことは、できるはずのない夢だったのだろうか。

「暴走」

 ベイケが床に伏せたままいう。

 ベイケの魔力が暴走を始め、ベイケの魔力が氾濫して、毒魔術がギルベキスタに次々と襲いかかった。


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