ちょっと変わった探偵もの
そこはよくある旅館の一室
そこで探偵による推理劇が始まろうとしていた
探偵らしき者が言った
「犯人はお前だ!!」
指を突きつけられた一人の男が言った。
「証拠はあるのか!」
探偵は言った。
「証拠ならある!」
男はにやけた顔をしながら言った。
「俺にはアリバイがある」
探偵は言った。
「そのアリバイは無効だ。」
男はにやけ顔で言った。
「どうやってだ?俺は犯行時刻九州にいたんだ、どうやって深夜に大阪で犯行を起こせる?」
探偵は笑いながら言った。
「簡単なことだ、ヘリをチャーターしたんだろう」
「そんな証拠どこにもないだろう!!」
探偵は言った。
「さぁ入ってきてくれたまえ」
パイロットスーツに身を包んだ者が入ってきた。
「どうも、この度はおせわになりました。九州大阪往復のヘリツアーご利用ありがとうございます。」
男は冷や汗をかきながら言った。
「・・・いやかりにこのアリバイが崩れたとしても凶器は銃なんだぞ、どうやって俺のような民間人が
手にはめることが・・・」
探偵は言った。
「さぁあなたも入ってきてくれたまえ」
胡散臭そうな者が入ってきた。
「旦那すいません、この方には俺っちは逆らえないので…」
男は半狂乱になりつつも言った。
「いや仮に凶器を俺が手に入れたとして犯行を目撃したやつでもいるのか!!」
探偵は言った。
「さぁ君も入ってきてくれたまえ」
頭に大きな穴の空いた者が入ってきた。
「俺の頭を撃ち抜いたのはこいつです。」
男は完全に気が動転しながら言った。
「え?いや、心臓が止まったのを確認したし、あれで生きてるはずが…
というか、なんで今頭に穴が開いてるのに…」
探偵が言った。
「さぁもうこれは言い逃れようがないと思うが?」
「いやまてこれはおかしすぎないか、なんでそんな都合よく証拠や・・・」
探偵が言った
「いや、この世界で生き残っている人間は君だけで、他は全て私の分身なんだから
消去法で犯人は君しかいないということなんだから簡単だよ」
「え?人間が俺一人?」
「そうだよ、のこりはほらこの通り・・・」
周りにあった人影が全て黒い粘体に変わっていき、建物すらも・・・
「・・・」
「また壊れテしまっタか、また次の被験者をさラってこないと・・・」