ま
ぬるま湯の目で見てください。
プロローグ
んじゃさっさと世界救ってきますわ、と言ってその男は光る扉を開いて行った。その感じが非常にムカついたので、スタートを池に紐なしバンジーにしてやった。そんなに調子に乗っていいのはイケメンだけだよちくしょう。
「はーい当番代わりマース」と語尾にネイティブ味のある喋り方をする後輩が来て、今日の当番が終わった。なんかやることあったっけな…。あそうだイベント周回終わってないんだよな…帰って寝る前にやっとこ。
お先に失礼しまーすと言い職場を去った。まぁ個室に分けられてるから聞かれるのはさっき来たネイティブだけだが。
そうして、平社員はいつも通りの一日を終えるのだった。
まず、私がなんの仕事をしているのかの説明をしようと思う。私の仕事は、世界人材派遣という、助けを発信している他の世界(魔王に征服されちゃう〜(><)誰でもいいから助けて〜など)、俗に言う異世界に、その時間帯に死んでしまった地球人を派遣する、というものだ。
と言ってもそのままだとすぐ死んでしまうので何かしらその世界に合った特殊能力を配布しなければならないのだが、これがとにかくめんどくさい。過去の例やその世界の資料、はたまたその人がどんな人間かなどから放りな出しても死なない程度の能力を作り出さなければならない。だがその能力に満足していない人が出てくるとまためんどくさい。やれ俺はなんでもワンパンしたいだの聖剣を持っていたいだのなんだのと言ってくる。そういう輩に限って顔が良くないから嫌なんだよな。小さい子だったら何でもするんだが…。おっと愚痴が出てしまった、忘れてくれ。
他にも時々だが邪神のふっかけてくる喧嘩に対処しなければいけないのだが、これは自分の力ではどうしようもないので、ポ○モン位の数がいる深淵の神様の力を借りたりして対処している。別にあの人たちそんなに冒涜してなくない?
コンコンコンッと扉を叩く音が聞こえた。そろそろ当番の時間だ。ひねくれていたり腐っていない人ではなく小さい子が来ることを願うばかりだ…いやそんなこと願っちゃいけないな幸せになってくれ。
長いのが書けないので分けます。短編の小分け売です。