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プロローグ 繰り返す勘違い

ペンネームが複数あります。

もし有名になれたらその作品で使ったペンネームを使います。

俺は三条さんじょう 暁人あきと 高校2年生


ギターを弾ける事以外いたって普通の男だ。


バンドの練習の帰り道にあるゲーセンで


俺のカノジョである春山はるやま 沙耶香さやかを見かける。


(あれ沙耶香?……と隣の男は誰だ?)


沙耶香の隣には男がいた。


2人で楽しそうに会話しながら


プリクラの撮影場所に入っていった。


俺はゆっくりと近づく


「たか君。どのフレームがいい?」


「あんまりわかんないから沙耶香が決めてくれよ。」


「じゃあ、これにしよっと。」


『写真を撮影するよ。用意ができたらスタートボタンを押してね。』


「沙耶香見切れてるぞ、もうちょっとこっち来い」


「じゃあ、えいっ!!」


足元しか見えないが、2人の距離がゼロになり


沙耶香が抱きついているのは容易に想像できた。


「カップルはキスして撮るんだよ。」


「!?」


沙耶香の言葉に衝撃を受けた俺は


その場から駆け出していた。


家の近くにある公園のブランコに座り


さっきの光景をおもいだしていた。


「やっぱアレって浮気………だよな。」


沙耶香とは付き合って1ヶ月だった


バンドの練習で、あまり会える時間が少なかった事もあり


デートも2回ほどしかしていなかった。


「なんで俺の彼女はみんな浮気するんだっ!!」


つい大きな声で叫んでしまう。


なぜ叫んでしまったのか?


それは過去に遡る……。


中学2年の時に付き合っていたのは


桧山ひやま 七瀬ななせ


「三条君!ずっとずっと好きでした。私と付き合ってくれませんか?」


「俺もずっと桧山さんが好きだった!こんな俺で良ければ付き合ってください!」


俺たちは両思いだった………なのに


2日後、軽音楽部で少し遅くなった俺は


急いで帰る用意をして1人で廊下を歩いていた時


「おそーい!ずっと待ってたんだよ!!」


(桧山? 俺を待っててくれたのか?)


その考えはすぐに砕かれる


「七瀬!遅くなってごめんな…。部活で話が長引いてさ」


「もういいから早く!」


桧山は男の手を引いて急ぎ足で帰っていった。


(誰だ今の!?用事があるからって先に帰ったんじゃなかったのか?それに最後、手を…繋いでた………。)


パニックになった俺は、とにかく走って走って走りまくった。


走ってようやく理解した。


(俺、浮気されたんだ。あの男、俺よりカッコよくて頭も良さそうだったなぁ。)


悲しくて涙が出そうになる


でも、もう元には戻れない


「彼氏……いるなら言えよ…な……。」


ボソリと呟くように出た言葉は情けなかった。



少しして落ち着いた俺は


スマホのLINNE《リンネ》アプリを開き


桧山にメッセージを送った。


桧山の事が本当に好きだった俺は


桧山を非難する言葉を書けなくて、柄にもない事を書いていた。


【俺の事は忘れてくれ、彼氏と仲良くな。】


そして桧山のアカウントをブロックした。


次の日から数日、学校を休んだ。




少し気が楽になった俺は久しぶりに学校に向かう


教室に入ると、山下やました 由紀ゆきが話しかけてきた。


「三条君おはよう♪ 3日休んでたけど風邪だったの?」


「いや、ちょっとな………。」


「顔色悪いねぇ。もしかして彼女にフラれたとか?」


「!?」


「え? うそ……ホントに?」


「ああ、フラれたよ。彼氏がいたんだ……。」


「そ、そうなんだ。ゴメンね」


「いいよ。俺も人に話せてちょっと気分が楽になったよ」


その日から、山下は俺と一緒にいる時間がどんどん増えていった


優しくて世話を焼いてくる山下に惹かれるのも時間の問題だった。


そして………。


俺は告白する事を決め、手紙を山下の机に忍ばせた。


【放課後、教室で待っていてください話があります。】




放課後になり夕日が赤く染まる


俺は教室の前にたどり着いた


緊張で胸が張り裂けそうになり深呼吸をする


その時、教室の中から声が聞こえる


「山下さん……。」


俺は教室を覗き込むと


男に抱き寄せられる山下がいた。


抱擁が終わると涙を流しながら


「ありがとう。」


と答えた山下はとても綺麗な笑顔だった。


足音も気にせず駆け出した


ただ、がむしゃらに走り続けた


2度目の失恋だった。


次の日、変わらぬ態度で接してくる山下から


俺は距離を置いた。



そして高校1年になった俺は……


「アタシと付き合って欲しいんだけどダメかな?」


木村きむら 美月みづきから告白を受けていた。


「君の事をあんまり知らないから」


「じゃあ友達からにして、アタシの事を知っていけばいいじゃん…ね?」


「まあ、それならいいよ。」


俺と美月は友達として毎日のように遊んだり話をしたりした。


次第に彼女の明るさに惹かれていったが……


家の帰り道にあるコンビニに寄った時


美月と2名の女子が、コンビニの前で喋っているのを見つけた


「美月ってまだ三条と付き合ってるの?」


「もう別れてもいいよー!それとも本気で好きになっちゃった?キャハハ!」


「え?まだそんなに経ってないでしょ?罰ゲームで一週間って決めたじゃん!わ、別れていいならとっくに別れてるし」


(罰ゲーム……。)


その場で呆然と立ち尽くしていると


美月達が俺を見つける。


「あれ?三条じゃん。もしかして聞かれた感じ?」


「まあ、ちょうどいいじゃん」


「え?あ、あの、三条く…。」


俺は美月の言葉を聞かずに駆け出した。


(好きになりかけていた。いや、好きだった……。)


今更、自分の気持ちに気づいた俺は


悔しくて、自分が情けなかった






昔の出来事が、フラッシュバックのように頭の中に流れる


沙耶香の浮気現場を目撃してから


何分が過ぎただろうか、酷く喉が渇く


公園を出たところの自販機でジュースを買う


声がしたので、ふと視線を向けると


男の腕に抱きついて楽しそうな沙耶香がいた。


俺は隠れる事もできずに沙耶香と目が合う


沙耶香は男から素早く離れると


「あ、アキト。こんなところでどうしたの?」


「……………。」


何も言わない俺に沙耶香はさらに話しかけてくる


「今日はバンドの練習なかったの?」


「見ればわかるだろ。俺のことなんか放っておいて彼氏と話したほうがいいんじゃないか?」


「ち、違うよ彼はそんなんじゃなくて!」


「見たんだよ……。彼に抱きついて楽しそうにプリクラ撮ってただろ。」


「!?」


俺たちの話に男が入ってくる


「ごめん、話が見えないんだけど……」


俺は男を無視したまま言葉を続ける


「もう……終わりだな。」


「ま、待ってアキト!!」


おれは静止の声を無視して走り出す。


(女運に恵まれないのはわかってたけど、いつまで続くんだ。)


俺は自分の女運を呪った。



─────────────────────────────────


◆登場人物紹介◆


三条さんじょう 暁人あきと


高校2年生 バンドではヴォーカル兼ギター


身長175㎝ 容姿は至って普通


春山はるやま 沙耶香さやか


ブラウンのショートヘアー


守ってあげたくなる、妹系美少女


身長148㎝ スリーサイズは76・52・79


桧山ひやま 七瀬ななせ


黒髪ロングの清楚系美少女


身長160㎝ スリーサイズは86・59・86


木村きむら 美月みづき


金髪でセミロングのギャル系美少女


身長157㎝ スリーサイズは89・58・85


山下やました 由紀ゆき


黒髪のショートボブの活発系美少女


身長150㎝ スリーサイズは75・52・76


読んでいただきありがとうございます。


好評をいただいたら継続して連載予定ですので


よければコメントと評価をお願いします!

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