第4ピリオド:All Coat Press
やっと、地獄の夏休みが終わったとかホッとしてたらテストがあるとかね。もう俺に休憩ないんじゃないか。最近そー思う自分です。
優と椎のオフェンスが始まる。
椎がパスを受けようとするが海がディフェンスしていてなかなか通らない。
椎を前に走らせての速攻も考えたが、
遥がロングパスをカットしようとしている。
「海の前を取って!」椎が海に背を向けるようにし、
なんとかスローインパスが通る。
優は走らずに椎の横でボールをもらう。
優がドリブルし始める。
「2vs1だよ!走ってっ。」
優がボールを運ぼうとすると海が出てきた。遥がカットできないようなスペースへ椎は走り込む。そこへのパス。
椎が遥と1対1をする間合いまでドリブルしていく。
「行っけぇ。」「おぅよ。」
椎がカットインしていく。遥がコースへ入ろうとするが抜き去られた。
遥はブロックショットその他ゴール下の仕事はメンバー1、しかしスピードはワースト1。当然追いつけない。
抜き去った後のコートにはカバーとなる海が優とマッチアップしているためにいない。
ノーディフェンスのレイアップが決まった。2―6。
「やったぁ、初の得点だねっ。」「次からプレスかけよーぜ。時間あんまねーし。」「う〜ん、いいよ。つらいけどね。」
海からのスローイン。
優と椎が2人がかりで遥をコートの隅へと追い込んでいく。
「なっ。初めから、プレス!?」
海は自由にパスを出せる。がパッサー(パスを受けるプレイヤーのこと)がパスを受け取れない。
遥が強引にプレスを突破しなんとかボールをもらったが、もらった場所が悪い。
ピボットしてしまうとラインを割る可能性がでてくる。今度は椎1人で遥にプレスしていく。優が海へのパスをカットするためにディナイディフェンスをする。
椎は遥より身長は劣るもののジャンプ力と瞬発力で遥を苦しめていく。
「くっ、パスが出せない!」
椎の手がボールに当たり始めている。ピボットし空くスペースを使いパスを出そうとするが、ラインを超えてしまった。
「ライン踏んじゃった。ゴメン、海。」「いいよ、別に。こっちもプレスを、かけていこう。」
「やったぁ。プレス成功だね。」「次から3ポイント狙っていけよ。」「じゃーリバウンドよろしくっ。」
お前のスリーはほぼ100%入るからあんま必要ないけどな、と思いながらスローインしていく。
「パスは入れさせない!!」「優のチェック、いいよ。」
遥が腕を振り、パスコースを制限していく。
優が海のディナイを振り切ろうとするがなかなか振り切れない。海をコートの右側へ押し込んでからもらおうとする。そこへのパスがカットされてしまう。
「ハル、走れ。」
「悪ぃ、あんな所へパスしちまって。」「ディフェンスで取り返そう!」「そーだな。」
海がゴールへドリブルしていく。そのコースを優が止める。
ドリブルのスピードを落とし、優に対して背を向け、押し込んでいく。
ゴール下まで押し込むとそこからバックシュートを放った。ボールが手を離れた瞬間、ボールがたたき落とされる。
「ふぅ、危ねーな優は。ほら、ルーズボール。」「ありがとぅ。椎ちゃん。」
海、優それに加え遥もルーズボールを追いかける。
一番早く触ったのは遥だが優が奪っていく。そのままドリブルしていく。
「ハル、止めろ!」
「スリー、行けぇ。」
優が3ポイントラインの1メートル手前で止まり、ワンハンドシュート。
打つ瞬間に遥がブロックしようとするがボールではなく左手をたたいてしまう。
「ぎゃっ。」
優が驚いて声をあげながらのシュートが決まる。5―6。
遥のファールによりバスケットカウント1スロー。
「やったじゃん、優。」「あぅ、今のはまぐれだよー。」「フリースローで同点だぞ。」
「ドンマイ、ハル。入れられても、入れ返すこと。」「うん。」2人は拳をぶつけ合う。
シュッ。フリースロー決まる。6―6。
「さあ、どんどん、押し込んでいくよ。」
「逆転しよーぜ。」「う〜ん、したいね。」
「あ〜ぁ、結局負けちったな。」「次頑張ろっ、ね?」
「疲れた。お茶飲もうか。」「次、フリースロー、対決だから。」「うーん、分かった。」
25分のゲームが終わった。ちなみに結果は24−30。
海たちの勝ちということになった。
ゲームが終わった後は恒例のフリースロー対決となっている。
先に3本入った人から帰れる、ビリは次の日の昼休み、体育館コートを取っておかなければいけない、というルールだ。
打つ順番はジャンケンで、優→海→椎→遥となった。
シュパッ。「また入ったよ〜。」スッ。「私も、入った。」
カツンッ。「入らなねぇな。」「なんで入らない?」
「今日は調子が悪いだけだよぅ。」優が応援する。
シュッ。「じゃー私帰るねっ。」「私も、優と、帰る。じゃ明日。」
2人が最初の3本で全て決められた。
「なーんでそんな3本連続で入るの?私なん「入ったぞぉー!!イエス!」何ー!?」
遥がフリースローレーンに立ち、やや崩れているフォームで放った。
カツンッ。「落ちるか、落ちないか!?」ボールが丁度リングの上で回転を始め、そして、
サシュッ。入った!
「私も入ったよー。」「むむ、やるなぁ。」
2人ともまだ1本しか決めていない。確率33%ね。うんなかなかだと思う。
「たやぁ!!」シュパッ。椎の2本目成功。
「くっそ。最近入らないんだよね。」ガツンッ。遥が外した。
次に椎が入れれば遥がビリということとなる。
遥が椎に落ちろ、とか言っているが実際効果あるのかどうかは知らない。
椎が決めれば帰れる3本目を打った。
バシュンッ。バックボードの真ん中に当たってそのままリングの中へ。
「よっしゃーぁ!!!3日連続で勝ったぞ。」「また負けた...悔しっ。」「じゃー明日もヨロシクな。帰るぞ。」
2人は、お茶あげよっか、おう、とか話をしながら月野中をあとにした。
もっと更新ペースを上げていきます。
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