第Xピリオド:To Scienctic From Red-driver
久しぶりのレッドドライブの執筆ですが、雰囲気は保つように書いています。では、どうぞ!
「よぅーし、海と勝負だ!」
「うん、負けない。」
椎や香たち他のメンバーは、委員会が重なっているらしく、今日の昼休みは優と海の2人だけらしい。
1対1は優が先攻と決まった。
「うりゃあ!」
優はその小さすぎる身体を使って、大きい体の海の脇を通り抜こうとした。が、
「甘い。」
海個人のフットワーク力もなかなかあるから、優をそう簡単には抜かせない。
そうしていつもの後ろへジャンプして3ポイントシュートラインまで下がってからのシュートを打とうとし、フォームを構える。
「優の、シュートは、早いけど、」
海がジャンプしてブロックしようする。
「そのパターン、いつものーー!?」
優が目の前から消える。
「ちぇい!」
可愛い奇声と共にレイアップを放ち、ゴールに入れた。
「いつも、抜かなかった、のに!」
珍しく海が驚く。
「新しく開発した技だぁっ☆」
満面の笑顔を浮かべながらガッツポーズをする優。
この2人の光景を、とある白衣を着た男が見つめていた。
「あの子が宮内っていう子かあ。これは期待できそうだ。」
そうつぶやきながら男が近づいていく。
「君たちここの生徒?」
「うん、そーだよぉ。」
「私たちに、なにか?」
「いや、ここら辺の体育館の修理をやっている者でね、点検しにきたんだ。」
「じゃあ、どいたほうが、いいですか?」
「うーん、一応点検は午後からなんだけど、どんな体育館かなって思ってさ。っとちっちゃい方の子の頭に埃がついてるから取って上げよう。」
「ういぃー付いてたんだっ気づかなかったよー。お願いしまっす!」
男は了承を優から貰うと髪を触っていく。
「よし、取れたよ。じゃ僕はこれくらいで失礼しようかな。」
「点検、お疲れ様、です。」「またねぇー!」
海が感謝の言葉を、優が挨拶を言ったのを背後に聞きながら男は去っていく。
「これが、宮内氏のヤツっと。」
頭から1本だけ抜き取った髪の毛を小さな試験管に入れて、ニヤニヤとした笑みをうかべて。
一応この話で完全にレッドドライブは完結で、次を書く予定はありません。次回作でまた会いましょう!