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レッドドライブ  作者: グランドリオン
大会本番編
14/21

第13ピリオド:Altanate Pass

お久しぶりです。グランです。

やっと部活に一段落がついて、時間ができた...と思いきや約半年後へ向けての試練が待っていて結局時間が取れないという(涙

では、行きマース♪

「みんな何買ったの?」

恵がみんなに聞いて回る。

「鮭と昆布のおむすびだよ〜っ。」

とは優の昼飯。

「あんぱんと、ツナぱん、それにホットドッグにクリームぱん、それから(以下略)」

と、大量のパンを昼飯にしているのは遥。

いつもながら遥はふつうの女子高生より倍以上は食べる。それと関係があるかはわからないがやっぱしすこし太った体型になっている。

「身長がもうちょっと欲しいかなっ。」



12時半、ちょうどに前の試合が終わったようだ。

整列が終わったと同時に6人はアップするためコートに入る。

この準決勝の試合は勝っても負けても明日にもう1試合ある。しかも10分間×4ピリオドあるため6人にとっては少々つらい。

相手チーム、

『オールブレイカーズ』

の高さは、

5人175ぐらいの人がいる、しかも他の人も160は全員超えている。

なかなか身長があるチーム。

「三角パス!!」

相手の4番、キャプテンらしい、が威勢がいい声で指示を出した。

「あの人怖そうだね。」

「でかいねぇ。」

他の人も背が高い。

「ドリブルシュート!」

相手チームがレイアップを始めていく。

声量がすごくて、こっちまで響いてくる。

「やっぱり準決勝まで来ると違うな。」

「こっちもアップしよ~っ!」

こっちもレイアップで体を温めていく、がいくら簡単に勝てたとはいえ20分間戦ってきたせいか朝より威勢が少し弱くなってきているようだ。

「試合開始まで1分半!!」

の審判の笛が吹かれて6人はベンチへと行く。

「じゃあ、スタートは。優以外。」

「で後半恵ちゃんと交代するんだねっ!」

前の3試合はずっと前後半で代わっていた。しかし、

「もし、相手の、ペースになってしまったら。椎とか、香とか。」

「えっ!私センターできないよぅ~。」

優の身長は125、香は180あるのだ。当然ゴール近くのプレイはできない。

「3ポイントで、流れを、変える。」

海はそういいコートへ入る。

「いつでも出れる用意しとけよー。」

椎が優の背中をおす。

「みんな、ファイト!!」

 

 

 

:「レッドドライバーを白、オールブレイカーズを青。礼!」

決勝への切符を賭けた試合が始まる。

「緊張、するね。」

「みんな、いつも通りにいこう!」

両チームの4番同士が握手をし、声を掛け合う。

「よろしく。」

そしてジャンプボールが上がった。


:一番に早くボールに触れたのは椎のマークマン、12番だ。

ボールを取るとすぐさまゴールへ向かう。

椎がゴールを決められないように抜かれないようにするためのディフェンスを張った。

プレーヤー同士の距離は1メートルあり、12番が右へ小さなフェイクをかける。

左に抜くのか?軸足は左足だし、右から抜くのは厳しいかな。

判断し自分の右足に重心を置いた。

そして左へ抜こうと大きくドリブルしてくる。

コースへ十分入れるのでなんとか初得点を獲らせない。椎がコースに入る。

その時、いやコースへ入ろうと足を移動させている時かもしれないがさっきよりも大きく後ろにドリブルをされた。

椎がディフェンスの構えを解ける前にワンハンドシュート、しかも3ポイントラインより1メートル後ろから。

ゴールネットを巻き込んだ3ポイントショットがこの試合初得点となり攻守交代する。

「切り替えてオフェンスで一本獲ろう。」

恵が指示していく。

「相手のディフェンス、ゾーン(地域を決めて守るタイプのディフェンス)だぞ。しかも2-1-2のタイプだぜ。中に入れんの難しいなぁ。」

2人でコンタクトをとりデカい2人にはゴール近くより外に出てもらってディフェンスをひろげさせる事にした。

なんで2人かって?それは後で分かる。

「海とはるちゃんは外に一旦出て!」

ボールを運び終えて2人に指示する。

2人が外へ広がるとマークマンもそれにつられていきゴール下は香と8番の2人になって1対1の状態となる。

「センタープレイ頼む!」の声でポジションを取り始めた香へパスを入れる。

いろいろギミック、技術を持っている香は、ターン→シュートフェイクをして相手を跳ばす→一歩踏み込んでブロック回避からの上手いシュートで2点をカウントする。

後に「また、香が、上手くなった。」「この大会中にまたすごく上手になった。」

等の感想がチームメンバーからあった。

それはそうと2-3。

レッドドライバーの6人は今まで3ポイントショットの奇襲を受けたことがなかった。

はやく逆転しよう。チームの全員が思う。そしてなんとか点をとれたものの相手は1回戦のチーム、リング・アウェーズと等しいぐらい上手い。



:前半終了時にはレッドドライバーは10点差で負けている。

あれから4番や7番のセンタープレイで得点を許した、と思えば外から3ポイントシュートがどれだけこっちが厳しくチェックしても隙がすこしでも出来ると打たれていく。

隙無くディフェンスをしてるつもりなんだよ、こっちは(by椎

海のファールが4個溜まってしまいあと1回でもファールすると退場、出れなくなってしまう。

遥はまだ1得点もとっていない。リバウンドは18リバウンド。遥曰く

「もっとシュートチャンス増やしたいからまだまだダメだ。」

らしいぞ。

「後半は誰と交代っ?」

「そうだな。椎と。」

「分かったよぅっ。」

「リーダー、なんで交代なんだよ。」

「相手の、メンバー、代わるから。応じて投入する。」

椎はあんまり納得してないようだが、「出番くれよぅ。」

とベンチに座っていく。

23ー33。

けっこう差がついてしまった。

後半戦の相手は4番を除き交代してきた。

この試合が今日2試合目だということも関係あるだろうが体力的にきつい。こっちは6人しかいないからなんとかして決勝戦に進みたい。

こっち、レッドドライバーからのオフェンスでゲーム再開する。

「よっし、いくよ~。」

優の声からプレイが始まっていく。

「優、行って!」

後ろから遥がスクリーンに来る。

遥の体型より外されることは無く優がフリーとなって、スローインパスをもらう。

が、完全にフリーにはなれない。

「15番に付いて、スイッチ!」

相手のスイッチコールが早く、優とディフェンスとの距離、僅か50センチという所から、

優の最高武器、3ポイントシュートが放たれた。

「速っ、スクリーンアウト!」

マークマンの11番はシュートに対して反応が出来なかった。

それぐらいのスピードで打ったにも関わらず、キレイにリングを通過してしまう。

「また凄くなったなぁ。」

レッドドライバーのメンバーは全員思う。なかなか速いスピードで、しかもワンハンドシュートでネットタッチ|(接触)しないで入れられる人はなかなかいない。

ともあれ、レッドドライバーが3点追加した。

ディフェンスに切り替えようとマークマンに付く前に、恵と優のマークマンにあっという間にフロントコートまでボール運びされてしまう。

「やっぱり準決勝ともなると違うね。」「他のチームより強いねっ。」

後を追いかける2人が会話している間に中へとパスを入れられてしまっている。

「はるちゃん、シュートチェックに行って!!」

遥の前に同じような体型の10番がポジション獲りして、そこから勝負。

隙の間をくぐってシュートしようとする10番に対して、

「チェーーック!」

凄まじい声のプレッシャーをかけたおかげかシュートは外れ、そのまま運良く遥の元へリバウンドボールが落ちてくる。

「めぐみん、速攻!!」

取ったボールを恵へ渡しドリブルで運んでいく。

先に走っていた優へパス、マークマンが追いかけて来たのを確認しドライブしようとするが、海のマークマンが戻ってきていないことに気づき、フリーとなる海へパス。

「優、ナイスパ」

言いかけた時、凄いスピードで戻ってきた相手の4番の手に当たった、というより狙われたという方が正しいかもしれない。

「ターンオーバー!!」

相手に、逆速攻されないように急いでマークマンの確認、マークしてなんとかゲーム展開を遅くさせた。

優の相手、11番にボールが渡った。

「さっきの3ポイントには驚いたよ。凄いね、おチビちゃん。」

「チビじゃないよっ!」

一番言われたくない事を言われて相手の挑発に乗ってしまったか、ドリブル中のボールを奪おうとするが相手は回って交わし、ドリブルチェンジで交わし、ますます優を挑発した。

「じゃーね。」

その言葉と共に切り込もうとする。

優もそれに合わせてコースを塞ごうと付いていくが、

「がはぁ!?」

気づくと巨大な壁に見える4番がスクリーンしに来ていた。

優は付いていこうとするスピードを落とさずに壁へつっこんでいったが相手はビクともしない。むしろ小柄な優の方が吹っ飛んだ。

「優!スイッチ!」

珍しく慌てた口調の海が、スイッチして11番のドライブインを止めようとする。

レイアップのためにボールを持ち上げる動作に入った時、ブロックできる。そう海は思った。

叩こうとして11番の左手にあるボールへ手を伸ばしてぶろっくしようとして力をこめて振り下ろした瞬間に、相手は空中でボールを右手に持ち替えた。

海の手は空となった左手を叩いてしまった。

11番の手から投げ出すように放たれたレイアップは、バックボードに反射してゴールに入ってしまった。

「白4番のファール、フリースロー1ショット。」

審判の笛が吹かれてバスケットカウントされた。

「くぅ。こんな、時に。」

リバウンドを獲るためにフリースローレーンに並ぼうとする海だった。

しかし、ブザーが鳴り


「白4番、5ファール、退場です。」


と言われた。

「交代して下さい。」とも審判に言われた。

悔しい、なんでこんなファールを前半に重ねてきたのか。

初めて海が、悔しそうな悲しそうな表情を表した。

そんな海に、

「リーダー。俺がリーダーの分までやっていくぜぃ。」

ハイタッチをしようとしている椎が声をかける。

「ちょっと休憩しててな、決勝には必ず行こーぜ。せっかくの夏休み、もうちょっと楽しみてーな。」

「頼む、私が、前半ファール、しなければ。」

「あと頑張るからよぉ。」

椎は無理矢理海の右手を挙げさせてハイタッチをした。

「交代よろしく。」

オフィシャル席に交代を伝え、そしてブザーが鳴ると同時にコートへ、

椎が入っていった。

次回の更新予定は8月中かな?

まぁ頑張って出来るだけ更新できたらいいなと思う。

最近、無性に担々麺が食べたい(辛

この前、デパートのラーメン屋でなんとか涙目で食べ切れた^^

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