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黒髪ロリの義姉ができた話。  作者: 天りす
新しい義姉ができました編
6/24

GW編【香織とのデート①】

前原香織回です。


 ゴールデンウィークが始まり3日が経ち、今日はクラスメイトであり、学園屈指の人気者でもある前原香織と一緒に学校の最寄りから6駅ほど離れたビルが立ち並ぶ街へと行く。まぁ簡単に言うと、都会に遊びに行く。


 俺と前原さんはゴールデンウィーク前の最終日に、連絡先を交換して、この日のためにやり取りをしていた。

 「連絡先、交換しない…?」

 彼女の緊張感を感じ、何かいけないことをしてるようなものを感じた。


 俺は前日、近くの某洋服店ユニク〇で今日と明日のための洋服を購入し、何度もお姉ちゃんに見せておかしくないか聞いて整えてきた。お姉ちゃんは聞かれるたびに不機嫌そうだったが、明日行くから今日は我慢してくれるようだ。

「はやくかえってきてね」

 そう言って送り出してくれた。


 [美咲くん、ちゃんと起きてる?]


 前原から連絡がきた。


 [うん、ちょっと早めに付くかも]


 [ほんと?私もう着いてるよーw]


 [え、まだ集合時間まで40分あるじゃん]


 [変に張り切っちゃって、遅れないようにしようと思ったらこんな時間に…(^^;)]


 [あらま、なるべく急ぐね!]


 [ゆっくりでいいからね!]


 そんなやり取りを終えると俺は急いで集合場所へと向かった。


 俺が集合場所についたのは予定してた時間の20分前だった。すでに前原を20分以上も待たせてしまった。


 「おーい、美咲くーん!」


 彼女は俺を見つけると笑顔で声をかけててをふってくれた。


 「遅くなってごめん!」


 「いいよいいよ。私が早く来すぎてただけだし!」


 俺達は合流すると駅へと向かった。


 前原さんは、歩きながら「その服いいね!似合ってるよ!」と言ってくれた。だが、その彼女の私服は、俺なんかと一緒に歩いてていいのか?と思うほど見た人が見蕩れてしまうようなものだった。

 彼女の今日の服装は肩がでてるが清楚さを感じる白のシャツに、スキニーのジーパンであり。彼女の髪の色と、完璧と言えるほどあっていた。


 「その、びっくりするぐらい似合ってるね。すごい可愛いと思う。」


 昨日、異性と2人で出かける時は相手の容姿を褒めることが大事とG〇〇gleで検索して勉強したので、とりあえず思ってることを言った。


 「ほ、ほんと!?良かったぁー!」


 異性を褒めることはほとんど経験になかったが、良かった…喜んでくれたようだ。


 「い、行くよ!」


 俺が可愛らしく喜んでる彼女にまた見蕩れてしまっていると、彼女は急に恥ずかしくなったのか。俺の手を引いて引っ張り出した。


 「ま、前原さん!」


 「あっ、ごめんね。勝手に手握っちゃって」


 「いや、そうじゃなくて…」


 「え?」


 「駅…反対…」


 「え?あぁぁあ!何笑ってるの!」


 駅の前で集合したのに駅と反対側に歩く前原さんはとても可愛かった。


 無事電車に乗れた俺達は何事も無く目的地に到着した。


 今日の目的地は何が有名かと言われれば地下に広がった広大な地下街である。この街大きな建物はだいたいがこの地下街とつながっていて、とても便利だ。


 「それで、どうする?今から」


 「ふらっとウィンドウショッピングして、お昼を食べて、映画を見て、お買い物して解散って考えるけどどうかな?」


 「いいんじゃない?とりあえず映画のチケット取りに行こうか」


 「そうだね早めに取りに行った方がいいよね」


 俺達は、駅の上にある映画館へと向かった。


 「食後ってことは12時から13時台のがいいよね?」


 俺はそう確認した。


 「うん、何がある?」


 「席が空いてるのホラーか、子供向けアニメか、良くわからないやつしかないんだけど」


 流石はゴールデンウィークである。


 「ほ、ホラー…?私怖いのダメなんだけど…」


 「それなら、やめとく?また今度機会がある時にでも」


 「ううん、今日がいいのホラーでいいから!」


 「そうか、前原さんがいいなら俺もそれでいいんだけど。」


 俺達はチケット売り場へと向かった。


 「いらっしゃいませ。2名様ですか?」


 「はい、このホラーのやつ空いてますか?」


 「はい、空いてますよ。ただかなり席が埋まっていて、2人並んで座れるのは一番後ろのカップルシートくらいです。」


 店員さんの言葉に「どうする?」と後ろを振り向くと、前原さんは「か、かっぷる…」と頬を朱に染めていたが、そのあと「うん、いいよ…」と活発な彼女にしては大人しいが了承した。


 「じゃあ、それでお願いします。」


 「かしこまりました。合計で3000円になります。」


ーーーーーーーーー


 緑斗くんとの初めてのお出かけで初めての映画だったがホラーを見ることになってなんだか複雑だ。


 ホラー映画はかなり苦手だ、それでもホラー映画を見ることした。

 香織にとって気になる異性と隣に並んで、映画を観ることは幼い頃からの憧れであり、苦手なホラーとの天秤にかけても前者に傾いたのである。


ーーーーーーーーー


 会計を済ませるとチケットを受け取り、上映開始時間の12時45分までに、お昼を済ませるべく、適当にお店を見て回った。


 「前原は何か食べたいものとかある?」


 「んー、美咲くんかなっ」


 そう言ってこっちを見てペロっと舌をだした。彼女なりにからかっているようだ。


 「そっか、俺はお米が食べたいなぁ」


 「えっ、スルー!?」


 こういうのはスルーが1番である。

 彼女な「ちぇっ」といっていたが、しばらく経つとふと何かを閃いたようで見るからに顔色が変わった。


 「あ、そういえば、この建物に美味しい天ぷら屋さんがあるんだよ!そこに行かない?」


 「天ぷらか、いいねどこ?」


 「こっちこっち」


 そういうと前原さんはまた俺の手を掴み引っ張った。


 「大丈夫?反対側じゃない?」


 「大丈夫だし!」


 今回は彼女は手を離さなかった。


 そして俺達は天ぷら屋までやってきた。俺は肉天定食、彼女はおすすめ定食を表の券売機で買うと中に入った。

 中は値段にしては高級感があり、天ぷらが上がればすぐに揚げたてのまま出してくれるというシステムだ。


 「ここの白菜の漬物と明太子、どっちも食べ放題で美味しいんだよ!特に漬物が大好きで用意されてる分2回分はおかわりしちゃう!」


と彼女は言っていた。漬物と明太子が食べ放題なのは彼女の言う通りなのだが、大きな容器に大量の漬物がはいっていて、それをトングで好きなだけ小皿にとり食べるという方式だ。つまり彼女はその大きな容器をお代わりしているのだ。

 みかけによらずよく食べるんだなぁと感心して、俺もおすすめの漬物を食べると、びっくりするぐらい美味しくて、俺個人でもおかわりしてしまった。




 「美味しかったね〜」


 「特に、豚に大葉が巻いてある天ぷらがお気に入りだった。」


 「お肉好きだね、おとこなんだねぇ!私はレンコンが1番好きかなぁ」


 そんな天ぷらの感想を話しながら、俺達は再び映画館へと向かうのだった。

すいません、まだ午前中しか制覇してません。午後は次回書きます!

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