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黒髪ロリの義姉ができた話。  作者: 天りす
新しい義姉ができました編
4/24

ゴールデンウィーク前

Twitter始めました。

@tenris22

です。良かったらフォローお願いします。


 お姉ちゃんと2人で暮らすようになって、約1週間が経った。進展があったとすれば、2人の時はお姉ちゃんとよく話すようになったことだろうか。


 昼休み前の4限目、授業は古文。昼食をとったあとの5.6限目の座学もかなりつらいが、この時間も眠い。

 俺は眠気と戦いながらいろいろなことを考えていた。例えばお昼休みの時、お姉ちゃんとお弁当を食べることや、今週末から始まるゴールデンウィークのことなどである。

 ゴールデンウィークは一見、素晴らしく見えるが今まで俺はそうは思えなかった。理由は単純、あの宿題の量だ。量のレベルで言うと冬休み程ある。それに加えて友達は部活動で忙しいから、宿題をするための休みって感じだ。

 そんな理由で俺はゴールデンウィークはそんなに好きではなかった。

 今年はお姉ちゃんがいるので、違ったゴールデンウィークをおくれるかもしれない。


 そんなことを考えているうちに、4限目の終了のチャイムがなった。先生の合図で日直が号令し、待ちに待った昼休みだ。

 俺は、お姉ちゃんと待ち合わせをしている中庭へと向かおうと、教科書や筆記具を片付けていた。

 ちなみに待ち合わせにしたのは、教室周辺の生徒達からの視線は人見知りのお姉ちゃんにとって厳しいものだったからである。


 「美咲くん、ちょっといい?」


 席を離れようとした俺に前原さんが声をかける。


 「どうしたの?」


 俺が返事すると前原さんは一息ついて


 「美咲くんってゴールデンウィークに予定ある?」


 と言った。


 「さっきの古典の時、何するか考えてたくらいには暇だよ。お姉ちゃんもいるしいつもより暇じゃないかもしれないってね。」


 「う…また。お姉ちゃん」


 「ん?」


 「ううん、なんでもないよ。それよりゴールデンウィーク5月2日あたり買い物付き合ってくれない?」


 「2日ね〜」


 「ほら、ゴールデンウィークってみんな部活じゃん?私の仲良い人で帰宅部なの美咲くんだけだから…」


 前原さんも学園で屈指の人気を誇る美少女だ。まだ一月(ひとつき)も経っていないのに、学年の男子の4人に1人は告白しているらしい。(雄人調べ)

 彼女が1人で買い物となるとナンパなど大変なんだろうなと思った俺はその申し出を受け入れることにした。


 「あぁ、そういうことなら俺なんかでいいなら喜んで」


 「ありがとう!2人のデート楽しみにしてるね!」


 笑顔で爆弾発言をし、去っていった。不覚にも俺はドキリとしてしまった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

〇前原香織


 やった!緑斗君を誘うことができた!


 私はとても嬉しかった。彼は私にとって大切な人だ。また出会えたのが嬉しい。


 彼には小学生の頃、1度出会ったことがある。でもどうやら彼は私の事を覚えていないみたいだった。気づいていないのかな?本人に忘れられてるのかな?と不安だが、彼に気づいて黙ることした。


 また、助けてくれたなぁ

 彼は困ってる時に助けてくれて、それに一切の下心を感じない。その容姿からか、下心を持って接してくる異性が多く香織にとってまるで王子様のようだった。


 「香織?そんなニヤニヤしてどうしたの?」


 「ううん、なんでもないよ」


 友達の春香に声をかけられ、我に返った。


 遊びに行くことが決まって嬉しいが、どうやら最近彼は新しくできた姉のことばかり考えているようだ。

 負けないように頑張ろう。


 私は静かにそう決意するのだった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 「お待たせ、お姉ちゃん!」


 前原さんとの話が終わったあと、急いで中庭へやってきた。


 「ううん、いいよ。何かあったの?」


 俺が来たことに気づいたお姉ちゃんは嬉しそうに2人分の弁当を開きながら聞いてきた。


 「ゴールデンウィークに遊びに誘われたよ」


 ピシッとお姉ちゃんの動きが固まった。


 「雄人くん?は部活生だよね? 」


 「ソウデスネ」


 ただならぬ雰囲気につい敬語になる。


 「もしかして…女の子?」


 じっと見つめる視線に困惑する。


 「は、ハイ…」


 嘘をつくわけにもいかないので正直に話すと、お姉ちゃんは頬をぷくーっと膨らませた。


 「お姉ちゃん…ほったらかし?」


 「いいえ、滅相もございません。その日以外はお姉ちゃんと過ごしますのでお許しを…。」


 「ふーん」


 「ハイっ」


 「許しません。」


 「そんなぁ。」


 「じゃあ、その次の日はお姉ちゃんともデートしてね…」


 「喜んで!」


 「じゃあ、はんぶん許す」


 「ありがたきしあわせ!」


 お姉ちゃんは「ぷっ」と笑って、弁当食べよう?と言った。


 こうしてゴールデンウィークの予定は、前原さんとお姉ちゃんと出かけることが決まった。

 これは噂のリア充では?と頭に浮かんだが、2人とも恋愛的な好意などあるわけないと思ってすぐに消し去った。

ゴールデンウィークの設定は4月29日から5月6日までという感じです。なので次回は、ゴールデンウィーク始まってからと2人とのデート準備にしようかと考えています。


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