お姉ちゃんと合宿準備
お姉ちゃんとの日常会です。
いよいよ明日に合宿を控えた午後、俺は現在準備をしている。
自分の部屋で荷物をまとめ服などを整理していた。
部屋のドアがノックされ、応えると彩雪姉ちゃんが入ってきた。今日もとてもかわいいお姉ちゃんだ。
「りょーくん、明日のお菓子買いに行こっ!」
彩雪姉ちゃんは俺の部屋に入るとすぐに俺の所にきて、背中におんぶの要領でもたれかかってきた。
「彩雪姉ちゃん、テンション高いね。」
「うん!お菓子買いに行くの好きだもん!」
「いや、お菓子だけじゃなくて、軍手とかビニール袋とかも買わないと」
「わ、わかってるよ!」
彩雪姉ちゃんの目が泳いでいる。あ、忘れてやがったなこいつめぇ。
とはいえ、お菓子も大事だ。お菓子を持ってくることが許されている環境で持っていかないのは愚者のすることだ。
「それじゃ、行こうか」
「うんっ!」
俺とお姉ちゃんは近所のショッピングモールにでかけることにした。
ーーー
「えっと…何がいるんだっけ?」
ショッピングモールについた俺達は、これからの段取りを話し合っていた。
「えっと、うちにないのは雑巾2枚と軍手と三角巾とお菓子だよ。」
「とりあえず、お菓子以外を買いに行こう。」
「うん、お菓子は最後にじっくり選ばないとね」
彩雪姉ちゃんはうんうんと頷きながらそう言った。
お菓子以外の必要なものを買い揃えた俺達はついにお菓子売り場へとやってきた。
彩雪姉ちゃんの目が物凄くキラキラしている。
「りょーくん!いっぱいあるよ何にしよう!」
彩雪姉ちゃんは楽しそうにキョロキョロしている。お菓子売り場でこんなにはしゃげるのは小学生と彩雪姉ちゃんくらいじゃないか?
「見て見て!ポテトチップスがこんなに種類があるの!コンソメと塩以外ははじめてみる。のり塩にオニオンさわーくりーむ?九州しょうゆ…わさびだって!お姉ちゃん辛いの食べられない!どうしよう」
「食べられないなら買わなくていいんだよ」
「あ、そっか。りょーくんはこの中だとどれが好き?」
「わさびかな?」
「むー、いじわる。」
「わさび美味しいんだよ、まぁでも1番好んで買うのは九州しょうゆかな?」
「九州のしょうゆって甘みがあってすっごく美味しいよね。」
「うん、その甘さも感じて本当に美味しいよ」
「なるほど、じゃあお姉ちゃんこれにするね」
彩雪姉ちゃんは九州しょうゆ味のポテトチップスをとって買い物カゴに入れた。
この一連の流れをチョコレート、グミ、海鮮チップス、飲み物で繰り返した。
俺はその流れで自分が食べたいものを見繕いカゴに入れた。
その後、俺達はついでに夕飯の食事も買い揃え帰路へとついた。
「彩雪姉ちゃんがお菓子選ぶところ小学生みたいだった。」
そう言って笑うと彩雪姉ちゃんは、「もう」っと言って俺に寄りかかってきて押してくる。それによって俺が本当に倒れそうになるフリをすると、慌てて俺に捕まってフォローしてくれた。やっぱり優しい姉だ。
「ごめんね、押しすぎちゃった…」
「ううん、気にしないで。倒れるフリしただけだから」
彩雪姉ちゃんは「え?」と一瞬固まったが、意味を理解したのか、顔を赤くして頬を膨らませた。
「お姉ちゃんを揶揄うような弟くんには、生姜焼きにタレとしょうがと玉ねぎは使いません。」
「それただの焼いた肉だよね?」
「塩コショウはかけてあげます。」
「なんかちょっと優しい。」
「お姉ちゃんは優しいの。」
ーーー
家についた俺達は、それぞれ自分の部屋へと戻り今日買ったものをカバンにいれると、生姜焼きを食べた。余談だが、もちろん彩雪姉ちゃんはちゃんとした生姜焼きを食べさせてくれた。
お風呂にも入りパジャマ姿の彩雪姉ちゃんが俺の部屋の扉をノックして「お風呂空いたよ。」と教えてくれた。
お風呂を終え戻ってくると彩雪姉ちゃんが自分の部屋からひょこりと顔を出した。
「明日遅刻しないようにね。」
「うん、彩雪姉ちゃんもね。おやすみ」
「おやすみなさい。」
こうして合宿前日の1日は終わった。
話の内容では明日から合宿です!合宿のはじめ…そうバス!バス会きます!大抵同性と座ることが多いですが、バスでかわいい子ととなりに座りたかったと思いませんか…?次回どうなるのでしょう。
余談ですが、私も2年の浪人の末、今年大学に合格しました。入学式を終えるといきなり合宿あります。コミュ障ATフィールドを消して大学デビューするチャンス…はたして私はちゃんとできるのだろうか…
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