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黒髪ロリの義姉ができた話。  作者: 天りす
交流合宿編
15/24

カミングアウトとハンバーグ

いい題名募集します笑


 さてさてさて、俺は今よびだされ体育館裏にいる。理由は学園の王子様、西新悠太のカミングアウトである。残念ながら女の子からの告白ではない。


 学校でも女子から屈指の人気を誇る西新は、どうやら俺の腐れ縁、本多雄人が好きらしい。それも恋愛的な意味で。

 俺は同性愛に偏見はないつもりだったが、実際に目の当たりにするとさすがに動揺した。


 「なぁ、西新?」


 「悠太でいいよ。」


 「わかった、悠太。一応確認だが、お前は雄人のことが好きなのか?」


 「あぁ、だからあんなに仲のいいお前が正直恨めしい。」


 「そ、そうか…」


 これはドッキリじゃないのか?そう思った俺はあたりを見回したが何も無い。


 「でも俺から声をかけるのは恥ずかしい。だからお前に頼んだ。」


 そう言った悠太は顔を赤くしていた。

 これはガチなやつだ!


 「わかった…とりあえず仲良くできたらいいんだな?それなら任せて」


 「あぁ、美咲って良い奴だな。」


 そう言うとアイドル以上のアマイマスクの持ち主の悠太ははにかんだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 「お姉ちゃんお待たせ!」


 悠太とのやりとりを終え靴箱へと戻ると彩雪姉ちゃんが待っていた。


 「りょーくん、遅いよ。」


 「ごめんなさい。」


 俺達は家へと歩き出した。

 彩雪姉ちゃんは寂しかったのか服の裾を掴んだ。彼女は人通りが少ないところでは手を握ってくるのだが、人通りが多いと恥ずかしいのか服の袖か裾を掴む。


 「帰ったらお姉ちゃんにいっぱい甘えてね。」


 「うん、わかった。」


 「何してたの?」


 「ちょっと呼び出されてね。」


 「女の子?」


 彩雪姉ちゃんはジト目で俺を見てくる。


 「ううん、男の子。」


 「りょーくん、そっち系?」


 彩雪姉ちゃんが目を見開く


 「違う違う。相手がそっち系なんだけどね。」


 「りょーくんが開発されちゃう?」


 「されちゃいません。」


 「知ってるよ。お姉ちゃんみたもん、りょーくんがベランダに干しているお姉ちゃんのパンツを見て顔を真っ赤にして2度見してたの」


 「見てたの!?」


 「りょーくんのえっち」


 「すみませんでした!」


 こういうことは人に軽々しく言うものではないだろうけど、彩雪姉ちゃんなら言いふらかしたりしないだろう。俺一人で背負い込むには少し重たいのでお姉ちゃんに相談したい。


 「そいつさ、雄人と仲良くなりたいんだって」


 「うんうん、りょーくんはどうしてあげたいの?」


 「仲良くさせてあげたいよ?」


 「じゃあ、そうしたらいいと思うよ。頼まれていないそれ以上のことはりょーくんが考えることじゃないんだよ。相変わらずりょーくんはお節介焼きで優しすぎるよね。」


 「そっか。そうだよね。彩雪姉ちゃんありがとう」


 「いえいえ♪」と彩雪姉ちゃんは背伸びして俺の頭を撫でた。


ーーーー


 家に帰り部屋着に着替え、彩雪姉ちゃんと俺は夕食をとっていた。


 「うんめぇえええ。」


 俺は思わず叫んだ。

 今日の夕食はデミグラスハンバーグだった。彩雪姉ちゃんは「りょーくんもまだ子供だね」と嬉しそうに笑っている。


 「だって彩雪姉ちゃんのハンバーグめっちゃ美味しいよ?なんでこんなに肉汁が溢れてくるんだろ…」


 「ふふ、ありがと。コツはパン粉の合わせ方だよ。」


 「へぇ、ハンバーグにパン粉使うんだ。」


 「うんうん。りょーくん顔にソースついてるよ。」


 「え、どこ?」

 

 「ここ」と彩雪姉ちゃんが自分の口に指をさす。同じ場所をティッシュで拭いてみた。


 「違う。ちょっとズレてるよ。」


 彩雪姉ちゃんは立ち上がるとティッシュをとって俺の元へきて、口元を拭ってくれた。

 顔が近くて心臓の鼓動が早くなる。


 「よし!とれた!」


 彩雪姉ちゃんはニコッとするとティッシュを捨てて自分の席へと戻って行った。


 「ところでりょーくんの班はどうなったの?」


 「あぁ、雄人とさっき話してた西新悠太ってやつと同じ班だよ。」


 「女の子は?」


 彩雪姉ちゃんの視線が痛い。


 「えと、前原さんと姪浜さんです。」


 「前原さんってこの前一緒にお出かけしてた子だよね?」


 「……はい。」


 「むぅ、りょーくんのたらし」


 「たらしじゃないよ!?」


 「後で強制膝枕の刑、お姉ちゃんが横になる。」


 「はい!」


 「そのあと交代してりょーくんが横になる。」


 「かしこまりました!」


ーーーー


 食事を終え、お風呂を済ませた俺達はソファへと集合した。


 座ってと彩雪姉ちゃんがソファを指さすと、俺はそこに座った。


 彩雪姉ちゃんは横になると俺の膝に頭をチョコんとのせた。


 「撫でて」


 彩雪姉ちゃんの要望通り撫でていると彩雪姉ちゃんはそのまま眠りについた。

 頬をつつくと柔らかくまるで赤ちゃんの肌のようだ。

 甘えさせてくれて、甘えてくれる。とてもかわいい自慢の姉だ。


 いつもいろいろしてもらってるので今度何かしてあげたいなぁ。と考えていた俺もいつの間にか眠ってしまっていた。


 「りょーくん、りょーくん!起きて!朝だよ!」


 「んん…え?」


 時刻は9時、1限目が始まる時間だ。


 「やばい!遅刻じゃん!」


 「なんで眠っちゃったんだろう私。」


 「サボろうかな…」


 「メだよ!りょーくん!」


 「うっ…」


 結局俺達は、2限目から参加した。

彩雪姉ちゃんにして欲しいことも募集します♡

ここまで読んでいただきありがとうございます。

次回もお姉ちゃんを可愛くできるように頑張ります。


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