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コキ使われて追放された元Sランクパーティのお荷物魔術師の成り上がり〜「器用貧乏」の冒険者、最強になる〜  作者: LA軍@呪具師(250万部)アニメ化決定ッ
第1章「なんか追い出されました」

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第71話「なんか帰還しました」

 女戦士用のビキニアーマー……。


 真っ赤なソレは局部をガードするのみで、防御力は皆無……。うん、設計者でてこい!


「へっへっへ~。いいんだぜ、俺は別に──」

「だから! 持ち帰る装備を選んだのはお前だろう! 嵩張かさばるから鎧のたぐいはほとんど置いて来たじゃないかッ」


 そうだ。

 グールシューターの巣には鎧なんかも大量にあったが、さすがにビィトをして持ち切れない。

 背嚢や袋に詰め込む容積を考えると鎧なんかは最初から除外するのが普通だ。

 だが例外としてベンの身に着けている胸当てや、ビキニアーマーなんかはほとんど容積を取らないので回収してきたのだ。


「うん……わかった」


 モジモジとしつつも、エミリィが洞窟の岩陰に駆け込みイソイソと着替え始めた。

 タオルよりはましだと思うけど……。


「おら! 色気づいてないでこっちも手伝え!」


 そう言ってベンは陸で仕留めたゴールデンスライムの素材をビィトに凍らさせた。


「へへ、便利だな。回収容器のことすっかり忘れてたぜ……」


 そうだよ。ベンの馬鹿たれめ。

 ビィトがいなかったらどうするつもりだったのだろう……?


「凍らせたから持ち帰れるけど。……町に着いたら寄り道しないでくれよ」

「当然だろ──……じゃ、帰るか」


 そう言ってベンは洞窟の入口に向かうが、


「ベン、こっちだ」

「あん?」


 怪訝そうな顔をするベンに、ビィトはゴブリンキングの巣で見つけた鍵を見せる。


「おめぇ! そりゃ……」

 ズイと体を寄せるとビィトから鍵をひったくるベン。

「よくやったじゃねぇか、どこで──」

「ゴブリンキングの部屋だ」


 ピクリと頬を引き攣らせるベンだが、ビィトは追求しないで置いた。


「……そ、そうか。まぁこれで帰り道が楽になるな──おい、ガキさっさとしろ!」

 岩陰に怒鳴りつけるベン。すると──、

「は……はい」


 こんなんでましたけどー……♪ って、ぶはッ!


「ひゅ~♪」

 ベンが口笛を吹く。


 それもそのはず……意外とサイズが合っていたのか。

 ピッチリと体にフィットしたビキニアーマーは実に────色っぽかった。


「ガキぃ、いつの間に育った? ……結構デ」

「ベン!!」


 なんだか不埒なことを言おうとしかねないので、ビィトは遮ると、


「に、似合ってるよ」

「あ、ありがとう」


 引き攣った曖昧な顔で笑うエミリィ。

 嬉しいんだが、嬉しくないんだか……。うん、恥ずかしいよねッ。


「ったく、ガキがフワフワしてんじゃねーぞ。おらぁ、お披露目が済んだら、帰るぞ!」


 そう言って、先頭に立ってズンズンと洞窟の最奥を目指すベン。

 道は一本きり。


 あの先に魔法陣があるのだろう。


「お兄ちゃん……」


 一度死にかけたエミリィ。

 これから、地上へ戻れると思うと、なにかしら考えることもあるのだろう。


「帰ろう」

 ニコッと微笑んでエミリィの手を取る。

 それをオズオズと握り返してくるエミリィの体温を感じると、何か満たされたようなものを感じるビィトだった。


 嘆きの谷の攻略もこれにて終了──。


 奥の一角でパァァァ……と地面が緑色に輝いている。ベンが帰還の魔法陣を起動させたのだろう。

 それを見て、ビィトも達成感の様なものを感じる。


 なら地上に戻れば感じる思いは何なんだろう。

 達成感以上のナニカを────。


 …………。


 隠し持ったドロップ品。

 うまくやるさ……。


 ベンとエミリィを交互に確認しながら、ビィトとエミリィはゆっくりと魔法陣に入る。




 それを見届けたかのように、魔法陣から溢れる光が3人を包み──────。


 …………。


 消えた。




 後には暗い洞窟が残るのみで、そこには誰もいなかった……。




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