表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

特撮系コスプレに関する非常にシビアな問題

作者: あぼのん

今、ツイッター上で物議を醸している、ガワコスについて思うことがあったので書きました。

 今、特撮系コスプレが、とある話題で物議を醸しております。

 今回はそのことについて、コスプレも某ヒーローも好きな私の所見をここに記したいと思います。


 夏のコミックマーケット2018も終わって一日経ち、参加者達も普段の生活に戻る、或いはお盆休み継続中の人達も居る頃でしょうか。

 私もコミケ終了の翌日は一日休暇を取り、三日間のコス写真の選別や加工、ツイッター等に上がるコス写を楽しんでおりました。


 そんな中、引っ掛かったワード。


「あべこべ仮○ラ○○ー」


 という言葉。


特撮ヒーローの変身後のコスプレ。所謂「ガワコス」と言うものの大型併せをしていたコスプレイヤー達が、マスクの部分だけを取り換えて遊んでいる写真がツイッター上にアップされました。

 なにも知らない人からしてみたら、一見、楽しそうな事をしているなと思うようなその写真が、大変な問題へと発展しました。


 これを見た版権元の人間が、この行為は作品に対して失礼でありファンの行動とは思えない旨のツイートをしたのです。

 なにがいけないのかわからない人も多いと思うので簡単に説明いたしますと。

 そもそもコスプレに限らず同人誌もそうなのですが、こういった二次創作というものが非常にグレーな存在であると言う所に関連する問題になります。

 ここ、小説家になろうに於いても二次創作の扱いというものは、非常に難しい物であると言えばわかりやすいでしょうか。

 特に、某森の付くプロダクションや、某△マークの版権ヒーローは、そこら辺の扱いが非常にシビアです。

遊園地などで行われているヒーローショー。皆さんはあれ、写真OKなのご存知でしたか? しかし、それをSNSをはじめとするネット上に投稿するのは、営利目的、非営利目的に限らず一切禁止、投稿された時点で個人使用目的とは見做されないと注意書きがあるのです。

 実を言うと昔はOKみたいだったのですが、色々な問題があって一切NGになってしまいました。


 某バイクに乗ってくるヒーローは、その人気から沢山の方がガワコスを作成しています。

 中には本物と見紛うようなクオリティの物まで最近では多くなり、私もそんなガワレイヤー様を見ては感動に打ち震えて撮影させてもらうこともしばしば。


 今回問題となっているのは、そんな扱いの難しいキャラクターの、顔の部分だけを取り換えることが、作品やキャラクターへの冒涜であり愛のある行為ではないと、その作品に深く関わっているプロのクリエイターが指摘をしたことから始まります。

 当事者の方はその指摘に対して深く反省し、写真も削除、謝罪の言葉とご指導してくださったことへの感謝を述べて終わるかに見えたのですが、そのツイートを見た関係のない人達が一斉に当該者のことを叩き始めたのです。


許される行為ではない。

キャラクターが汚された。

愛がない、にわかレイヤーのやること。


 等々、まあ所謂、炎上と言うものです。

 放っておけばいずれ鎮火するものですが、プロのクリエイターさん。こういった方々のリプライに対して、同意する旨のリプ返をしてしまったんですね。これで、批判派の人達は版権元のお墨付きをもらったとばかりに、そのマスクを取り換えると言う鬼畜にも劣る所業を行った者達を、まるで犯罪者かのように叩き始めたのです。


 某バイクヒーローや、特撮ヒーローに興味がない人からしたら、何がいけないのかさっぱりわからないでしょう。

例えば、美少女戦士ほにゃらら~んの、あの子とあの子のティアラ部分を交換したら怒るでしょうか? たぶんそんなに怒る人はいないと思うし。某戦闘民族の天才戦士二人が衣装を交換したら怒るでしょうか? たぶん怒らないでしょうね。


でも、某バイクヒーローは駄目なんです。


 某ヒーローは一切それが禁止なんです。絶対に駄目なものは駄目なんです。

 理由付けは色々できます。キャラクターのイメージを損ねる。そもそも版権物なのだから勝手に改変すること自体が違法である等々、とにかく駄目なものは駄目なのです。


 でも、私が思うのは、そういった言い分は全て建前であって本音は違うと思います。


「○面○イ○ーはこうであるべきなのである」


 と言う、誰が決めたかよくわからないイメージが独り歩きを始めて、いつしか神格化され始めて、まるで宗教の神様のような存在になってしまったのが、今の某特撮ヒーローなのではないかと、私には思えて仕方ありません。


 もちろん、法律は守るべきであるし、子供向けのキャラクター商品である以上、イメージと言うものがとても大事だというのは当然だと思います。


 中には、ヒーローの恰好で中指を立てている、例のポプテピのあれのポーズをしている写真までアップされて、話しは泥沼化していきました。


 さて前置きが長くなりましたが、ここからはこの問題を追う中で私が感じたことを述べたいと思います。



 まず、今回の件に対する。コスプレイヤー側の対応。


 大型のコスプレ併せというものは非常に労力を要するものです。それが成功して、場の雰囲気もあり浮かれていたということもあったのでしょう。やはり、軽率な行動であり、褒められたものではないというのは事実です。

実を言うとこのコスプレイヤーの中には、業界側の人間も居て、ガワコスの扱いが非常にシビアなものであると知っているのに止められなかったということも、今回の問題が大きくなってしまった要因でもあったりします。

 ただ、当該者の方達は、全面的に自分達が間違っていたと過ちを認めて、当該写真を削除して謝罪を行っています。多くの方達の厳しい批判も受けました。

 私はそれで禊が済んだと思っています。実際に彼らのコスプレは素晴らしいものであり、特撮好きでなくても、ワクワクドキドキできる、そんな作品であったと私は思うのです。

 ただ、一つだけ配慮に欠けた部分があったという話しなのです。



 次に、指摘をされたクリエイターの方の対応。


 この方の仰ることは、非の打ちどころがなくその通りであると前置きしておきます。

 キャラクターを尊重すること、ヒーローが子供の目にどのように映るのかということ、それらをしっかりと相手側に諭し、考えてほしいと叱咤していました。


しかし、そこで終わっておけばよかったのですが、この人。どうも、かなりそれが気に喰わなかったらしく、ツイッター上で、しかも鍵垢でもなく誰もが見られる状態で、ネチネチグチグチと、説教を続けてしまったのです。

 仕舞いには、「キャラクターが好きなんじゃなくてコスプレをしている自分が好きなんだろう」や、謝罪している人に対して「キャラクターを使ったアイコンをまずは変えるのが筋」といったような趣旨のリプを送るなど、見るに堪えない最早、私怨の混じった説教を始めてしまいました。


 しかもその方、某プロダクションでは結構の年長者であるらしく、中々意見をしづらい立場にいる人なんですよね。

 はっきり言って、あれは可哀想ですよ。教祖様による公開私刑をずっと行っているんですから。その間、ずっと謝罪をし続けている当該者の方が可哀想で見るに堪えなかったです。


 なぜ、ツイッター上でやり続けたのか甚だ疑問が残ります。

 このクリエイターと当事者の代表者は業界の人で面識もあるらしいのです。

であれば、最初のやりとり以降は、DMやメール等で当事者同士だけで行えばよかったと私は考えます。


 クリエイターの人はプロダクションの社員なので会社員です。

 現代社会に於いて、SNSというのは社会生活を送る上で切り離せないものになっています。

 個人的意見とプロフィールに書いていても、企業に所属する以上、なにか問題が起きた時には関係ありませんとは、言い切れない時代になってしまいました。

 大中小に限らず、多くの一般企業がその問題に早急に取り組むべく。企業倫理研修を行い、企業コンプライアンスのあり方、ネットリテラシーのあり方を、社員にも厳重に注意するようにしている中、某○森プロダクションの社員が、このようなお粗末なネット利用の仕方をしていることが非常に残念でなりませんでした。




 コミケに限らず、様々なイベントで行われるコスプレ。露出レイヤーや、ローアングラー、キャラクターの改変や、著作権に関すること。


 今回の一件は、これだからオタクは気持ちの悪い犯罪者予備軍なんだと思われる、世間の目は今尚厳しいものであると再認識し、コスプレに限らず良心的で健全な同人活動を行えるようにと、私自身も襟を正さなくてはと考えさせるものとなりました。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] あ~~。 気持ちは分かる。 好きな作品を汚されるというのは耐え難いからね。 最近は某バイク物を見てないけどやられたら自分も切れる。 実は自分は二次創作系はあまり見ないようにしてるんで…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ