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最後の日
ユキが居なくなってからというもの、なにもやる気が起きないでいた。
気が付けば牢は一番左端。
死の一歩手前だ。
この収容所に来たばかりのとき、あれほど元気だった俺の変化に、監視人たちも心配そうに気遣ってくれている。
だけど、さっぱり元気というやつが出ない。
ユキが居なくなった後、俺は脱獄を計画していたが、いざユキが居なくなってしまうと、それもどうでもよくなった。
飯もうまくない。
食欲も湧かない。
あとは死を待つだけ。
「おい、大丈夫か?出ろ」
今日は奴隷市の日。
おそらく、これが俺にとって最後の奴隷市になるだろう。
ふらつく体を何とか支えて歩き出した。




