1.シュレーディンガーの完結作品
今回は統計と呼べる量を調べておりません。あくまで個人の感想としてお読みいただければ幸いです。
サブタイトルでお察しかと思いますが「開けてみるまで分からない」のです。
「あらすじ」欄に「この作品は未完です」や「エタりました」(エタ=未完と同義)などと書いてあるかも?
目次の一番下を見ると「お詫び」というサブタイトルが目に入るかも?
最終話が粗筋レベルやお詫びだけになっているかも?
後書きに「以降は別サイトにて」と書かれているかも?
もちろん多くの作品は、相応しいエンディングでしょうけど……。
どう終わらせるかは作者の自由です。
それに「未完」と「完結」を区別できないものか、とも思います。しかし現状では、読んでみるまで分かりません。
「もう書けない」となったとき、現システムで取り得る手段は三つです。
① なんらかの形で「完結済」にする
② 諦めて「連載中」で放置する
③ 作品を削除する
理想は①、それも最低限の締めが欲しいところです。
でも「もう一文字も書けない」「見るのもイヤだ」となったとき、作者は最適な選択をできません。
書き手が不本意な道を選ぶのは「自身の力が及ばなかったから」と突き放しても良いです。しかし新たな作品を探す方々や今まで読んだ方々は、どうすれば良いのでしょうか?
正確なところは分かりませんが、あるとき新着から40個の完結作品を開いて最終話を覗きました。
すると7作品も「未完」がありました。完全に途中で切れているもの、続きは他サイト、明示的に未完と宣言しているもの……など様々でしたが、
7/40=17.5%
と、結構な高確率です。
僅かなサンプルですし、このときが異常だったのかもしれません。しかし今まで眺めた感じだと、「完結済みの連載小説」欄(20作品分)のうち一つや二つは「未完作品」が存在するように思います(あくまでも個人の主観ですが)。
仮に「完結作品の1割は未完」だとすれば、システム的な「未完」を設ける意味も充分にあると思いますが、いかがでしょう?
ちなみに上記の「未完」の7作品ですが、総文字数はまちまちで数千字から五十万字以上までありました。つまり長短で選り分けるのも難しいです。
長く書いていても突然折れることもあるでしょうし、そうなる気持ちも分かります。
作品自体は順調でも「急に忙しくなって○年以上、これからも書けそうにない」という場合「未完」にしたくもなるでしょうし……。
もしシステム的に「未完」と設定できれば、ある程度は不幸を回避できると思います。
完結作品を探す方々は、「完結」と「未完」を間違えずに済みます。
今まで読んだ方々も、「連載中」だからと待ち続けたり突然削除されて嘆いたりは少なくなるでしょう。
「未完」や「長期休載」があれば、書き手も読み手も幸せになれるのでは。皆様、どう思われますでしょうか?
今回の話ですが「完結作品にも実質的に未完のものがある」という現実に触れておかねば、と思ったのが発端です。
次回は「連載中の作品も含めた場合」に移ります。