夕食と暗躍
食堂に着くと、俺を見て周りの奴らがヒソヒソ話しているが、無能や役立たずなどと聞こえてくる。
(なんか雰囲気悪いなー)
すると、黒野と優花が近づいて来た。
「兄さん」
「よう姫、部屋でなにやってたんだ?」
「魔力操作の取得を頑張ってた」
「で、結果は?」
「どうだったんですか?」
「魔力はわかったけど、魔力操作は習得できなかった。」
「なんだ、できなかったのかよ。」
「でも、魔力がわっかただけでもすごいと思いますよ。」
そんな感じて喋っていると谷口がニヤニヤしながらやって来た。
「よう無能、よくもまぁそんな平然としてられるなぁ〜。」
谷口が大声で言ったら、周りから少し笑い声が聞こえ、イラっとしたが我慢しようとしたら、
「谷口くん、なんでそんな酷いこと言うんですか!」
「あ、いや、これはそのぉー・・・」
佐々木さんが谷口に怒ったように言ったことで谷口が怯んだ。実は谷口の奴は佐々木さんのことが好きだったりする。
言いよどんだ谷口を佐々木さんが睨んでいたら、谷口が俺を睨んでから去っていった。
「だっ、大丈夫だった姫島くん?」
「ああ、ありがと佐々木さん」
「うっ、うん!どういたしまして!」
少し頰を染めながら返信をして小走りに戻っていく佐々木さんを見ていたら、周りの男子が嫉妬と殺意の視線を送って来た。
しばらくすると、王族の人達が入って来て夕食になった。夕食で出て来た料理は想像していたよりも美味しかった。
夕食が終わった後明日の予定が言われた。
朝食をとった後2時間程この世界のことや常識お金についての説明で、その後接近戦の訓練だこれは魔法職も護身用のため二週間くらいは強制だ、昼食の後は魔法の訓練だこれは頑張りたい。
部屋に戻って魔力操作の練習をしていたら突然体に激痛が起こりあまりの痛さに耐えることができず意識を手離した、そのとき頭の中の流れたアナウンスをあればきずかなかった。
★★★★★★★★★★
「あの男、勇者の仲間にもかかわらずほとんどなんの力も持っておらんかったではないか。あんなを勇者の仲間と認めるわけにはいかん。そうだ!
いっそ一ヶ月後にあるダンジョン内での訓練で事故に見せかけて殺してしまおう。うむそれがいい。ふはっはっはっ。」