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女神様に求婚したら邪神に呪われた!?  作者: 妖星
一章 結局チートなんですね
13/16

※サカベ·ジンドー は ラッキースケベ の 称号を手にいれた

前回長く書いたからか、今回そんなに苦労してない気が。

(仁~ひどいです~。私を置いていくなんて~。)

(いや、ホントすまん。)

(すまんで済ませるんですか!?私の気持ちも、その、考えてくださいよぉ。)

(うっ、そ、それもそうだな。)

ヤベェ。ここにメディスがいるわけでもないのにすげぇ気まずい。

(………行きますから。)

(え?)

(今すぐそこに行きます。仁キャッチ!!)

(はぁ!?待て待て、考え直せ。第一あの王がそんなこと許すわけ(そんなことは知りません。私は今仁の隣にいないといけないんです!!)おおう。)

これはもう聞き耳を持ってない。説得できない。それに、口調が真剣だ。

(………そこに王様いるか?)

(いますよ?それがどうかしましたか?)

(王様に許可もらったら、キャッチしてやる。)

(……別にキャッチしてもらわなくても行きますけど、そんなことでいいなら。……………いいそうですよ!!!)

え?ちょ、王様何してくれちゃってんの?否定してくれると思ってたのに!!え、これ王様とかとも話せるのか?

(おい王様、聞こえますかね!?何やっちゃってくれてるんです?)おっと、敬語が、ってそんなことよりも。って、

(なんかメディスの鼻歌聞こえますよ!?しかもなんか俺の腕動かなくなってるし。腕のうえに凄いモヤが見えるんですけど!?これ大丈夫なんですかね!?)

(おや、その声?いや、音、思念?は、使徒殿でしょうか?)

(そうだよ!!で、なんでメディスに許可だした!?)

(いえ、その方が私共がメディス様をどこかに匿わせていただくより、安全だと判断しましたので。)

(なるほどな。うん、理屈ではわかった。理屈ではな。でもな、俺の心が許さねぇよ、俺はメディスが、安全だと思って頼んだんだよ!)

(使徒殿………失礼ですが、失望しましたよ。それはあなたがメディス様を守れなかった場合の言い訳ですか?それとも、メディス様が、貴方と違う存在だと分かったからですか?)

(……。そうだ。俺は怖いんだよ。日本では、俺を狙ってくる格上の相手なんていなかった。そんなの場面になるのはドラマやアニメの中だけだ。でも、ここは違う。ここじゃ俺はそこそこの力があるらしいが、それがどの程度なのか、実感がわかない。それに、確実に俺は邪神に命を狙われている。メディスは大丈夫だろうが、万に一つってこともありえる。)

(………。そうならないよう、貴方は冒険者になったのでしょう?そこで、ですね。使徒殿、私の娘が貴方様と話がしたいそうです。)

(……わかった、今あんたの隣に感じる人のことでいいのか?)

(はい。)

俺は、王様の隣にある思念に念話をした。

その瞬間、俺は奇妙な感覚を感じた。

苦しい訳では無い、メディスとの会話の様に心が和らぐ感じでもない。

純粋な向上心。好奇心。そういったものが溢れ出していて、それに俺が触れているような感覚。

(それで、お前は何のようだ?)

(あなたが使徒様でしょうか?私はメルダス王国第二王女リステルです。貴方に頼みがあります。私もその旅、連れていってはくらないでしょうか?)

(なんでだ?)

(私は、本当の外の世界に興味があるのです。父上は、私の願いを聞いて私を外には出してくれます。王女として、少ないとはいえ護衛付きで。だから、私は本当の外の世界が知りたいのです。演劇等では、お友だちから学ぶのには、もう限界が来ました。)

(なるほど、俺は、メディスの使徒だからな。メディスがいいなら。あと、王様がいいならな。)

(私は~全然構いませんよ~ウフフフ~。)

(なるほど、すまなかったなリステル。思う存分楽しんでくるといい。)

なんか凄い機嫌のいいメディスと、王様の思念が伝わってきた。

(女、女神様!?それにお父様!?)

なるほど、多人数で、電話してるみたいなもんか。

(王様もメディスの思念が伝わってきた筈なのに驚かなかったんだな。)

(鍛え方が違いますから。)

そういう問題じゃないだろ。

(仁~。転送準備できました~)

(さっさとやっちゃってくれ。)


パ~~。そんな効果音が聴こえてくるような光が差し込めて、その光が止まった瞬間モヤが人の形にって、は?

フヨン。

(ん~~んん~~~~。)

や、柔けぇ。ここは天国か?


って待て待て。

何がどうなった。

現状確認。

モヤが俺の手と顔のあたりで、人の形をしていた。

俺の頭の周りに、柔らかいものがある。

俺の手に持ちなれた重量がある。

そして、俺の隣に壁にもたれかかって寝ているチェリス。



………。なるほど、これは、不可抗力だな!!

仕方のないことだったんだ。よし、完璧。

いくらD、DTだからといって舐めるなよ。

この論理を使えば俺が被害を受けることもなく、俺が幸せになれる!!




そう考えていた時期が私にもありました。



まず襲いかかってきたのは、腕の中から放たれる強烈な悪寒。

これはまずいと俺はもがく。

「アンッ。」

ですよねぇ~。わかってた。わかってたけど。

テンプレだしね!!

でもさ、未だに腕が固定されたままなんですよ!?

なら顔を振るしかないだろ!?

だから、ねぇ、そんな殺気を放たなくてもいいじゃない!!



次に襲いかかってきたのは、酸欠。

息を吸うと、

「ヤッ、ンッ。」

また殺気が強くなるので、息が荒くなる。そしてまた息をすると

「や、やめてくださぃ。アッ」

殺気が強くなるので、息が……というループの果てに、俺は服の中にあった酸素を吸いすぎたらしい。意識が朦朧となる。一か八かで霊体化してみると抜け出せそうであった。希望はここにあった!!



最後に襲いかかってきたのは、腹痛(物理&魔法)。

殺気を込めて放たれ、モヤを纏った一撃が俺の腹にヒット。




俺はチェリスの横に倒れ込む。

黒いモヤを纏った女神が、俺に向かって歩いてくる。

しかし、そこに1人の女神が起きて来た。

「ん、おはようございます。女神様じゃないですか。なぜここに?」

「仁が、仁が~。覚悟はもちろんしてましたけどぉ~~。」

「………理由はよくわかりませんが、夫婦喧嘩ですか。なら私は関係ないようですね。よかった。」

「ふ、夫婦!?夫婦ですか~」

「えぇ、確か神話では女神が男を使徒に選んだのなら、その選ばれたものとは、確固たる絆と、愛がないといけないとかなんとか。」

「フフフ~。夫婦。夫婦ですって~。」

黒いモヤが無くなっていく。が、

「さて、機嫌が良くなったようなので、私はまた寝かせてもらっても?」

「いいですよ~」

「というより、そこにいるのは王女様では?」

「うぅ、気にしないでください。」

「?そうですか。あ、ジンドー、膝、かりますよ。」

再び黒いモヤが充満する。

「!ー!ー!!!何やろうとしてるんですか!!」

「いえ、膝枕をしてもらおうかと……いけませんでしたでしょうか?」

「ダメに決まってますよ!!」

「でも、ジンドーがもっと気楽にいこう、と。それを実践しようと思っていたのですが。」

「じ~ん~?」

「はい。」

「バカぁ!!!」

チュドム。

俺はこの世界に来ることになるこの1日の間、最後の気絶をすることとなった………

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