※堺部 仁導 は 冒険者 になる
大学受験生の皆さんお疲れ様です
「どうしよ。え、マジで。」
あ、メディスに念話して場所教えてもらえばいいか。
「あなたはどうしてここにいるんですか?身分は?」
突然俺の背中に電気が走ったように感じた。
振り返るとそこには蒼い髪の女が、抜刀してたっていた。
「え、えと。「答えない。処刑執行します。」待て待て待て。」
「なんです?まだ身分を答えないなら………。」
み、身分?俺の今の扱いって?
(助けてメディエモ~ン。)
(なんです~?)
(いろいろあった。とにかく死なないために身分明かさなくちゃならない。どうすればいい!?)
(なら私の使徒ってことにしといてください~。後で正式にしようと思ってましたし~。)
(わ、わかった。)
「お、俺は女神メディスの使徒だ!!」
「そんな身分は、私は把握しておりませんが?それに、そんな胡散臭い身分を信じるとお思いで?」
…………………えと。正論過ぎて耳が痛い。
「…………。」
「…………。殺らせていただきますから。」
逃げろっ
「すみません、使徒様。」
「いや、わかればいいんだよ。」
「大丈夫ですか?仁?」
「ジン殿と言うのか?」
「いや俺ジンドーっていうんだ。で、メディス俺は何をすればいい?」
「あ、そうでした、そうでした。」
ずいっとメディスが顔を近付けてくる。
そして、目をのぞき込まれる。
「なるほど。大丈夫そうですね。」
え、何が。『テレレレッテレー』
「そういえばメディスさっきからなんかテレレレッテレーっていう音がなってるんだが。俺のレベルが変わらないんだ 。レベルアップ音じゃないのか?」
「あぁ、それは種族レベルが上がってるんですね。」
「種族レベル?」
「使徒殿走らないご様子。私が説明させていだきましょう。レベルには二つ種類がございます。ひとつは魂の位階と呼ばれるレベル。もうひとつは相手の種族と自分の種族を比べ、それによって各得経験値が変わる種族レベルというものになります。」
なら俺のステータスも……。
サカベ・ジンドー 虚人2 使徒 レベル80
HP / MP·精神力/防御力/体力/筋力 ※表示できません
種族特性
精神生命体【HP/MP共有·防御力/精神力/体力/筋力共有】
念力/念話/念視
物質化/霊体化
魂喰い【MP吸収特大·精神侵食/同化/吸収】
分身体創造
【種族ツリー】人間レベル100+上位幽霊レベル100
【特殊技能】神眼(限定)
お、種族ツリーってのが見えるようになってるな。
(なぁメディス種族ツリーってのが見えるようになってるんだが?)
(はい~。今さっき加護をチョチョイと変更しまして〜。本来は、神じゃないと見えないものなんですが~。あと、この世界で生きるためと、加護をいじるために、使徒にしました。職業は、許可すれば相手に見えるようになりますからね~。ついでに、これで他の神にステータスを覗かれても、私の使徒だったらいくらでもごまかしがききますから〜。)
なるほど神眼が増えてるのはそういうわけか。
(あと、使徒になったことで、ステータスも大幅に伸びたはずですよ~。)
わからないけどな。
「で、俺がした欲しかったのはそういうことじゃなくてだな?こう、これからの行動の方針というか……。」
「なるほど、では仁には一つ命令を与えましょう。」
お、なんだ?
「神よりも強くなりなさい!!」
は?
「いやいやちょっと待ってくれよ。どうやって神よりも強くなれと?確かに邪神に殺されるつもりはないけどさ。」
「私がステータスを覗き見たところ、神の素のステータスの半分はありましたから。もっと鍛えれば神を越せます!!まぁ天変地異起こす特殊技能とかありますけど。虚人の成長の可能性的に倒せるかもしれません!!」
「ど、どうしてだ?」
「虚人の最大の特徴は、魂を食らった種族特性ごと引き継ぐそうなんです。」
「なるほど、ドラゴンなど災害級のモンスターの種族特性を得られれば……。」
「はい、きっと勝てます!!」
「で、王様でいいのか?冒険者ギルドとか、そういった類のがあればそこに行きたいんですが。」
「わかりました。」
「そういえば、ダンジョンの中だとスライムも振り切れなかったのに、どうして外に出た瞬間人類超えちゃったスピード出たんだ?しかもそこの女の子も俺のスピードを超えてたし。」
「簡単に申しますと、あのダンジョンが特別なのです。気になさる必要はございません。」
あ、メディスに聞いたのに、親切にも王様が答えてくれた。そういうものか。まぁ一応後で誰かに聞いた方がいいかもな。