【コラボⅢ】 03
◇朱雄side―――
「東京タワーにいくのはどうっすかね、朱雄さん」
「このルートなら確率はあるな」
「いや、そうしかないだろう。もっとよく考えろよ、熱くなれよっ」
「「誰?」」
「俺だ」
北川と東島だった。片手にフライドポテトゥーを持っていて、スパイスが口元についていて、油のついた手を舐めていた。
柳井が「こんな伝説がッ!?」と、興奮しいていた。
「あ、俺に対しては冷たいままでいい。この冬のように(きらっ」
東島が何かのキャラのように走って何処かへ言った所で本題へ。
「俺らは道に迷った」
「やけに清々しく言いますね」
「だって、おれhonestだし。ほら、一緒にhonest!!」
「やめときます」柳井がため息を付いた。伝説がボロボロと崩れていくのが分かる。
ゴロリも、玄磨という怪物を、レジェンドと一緒に倒したので、少し先入観が強すぎたのだろうか。
プルルルルー―――
着信だった。蒼依から。『楽一薬座へこい。早くしないと安眠を提供する』ブルリと変な汗が背中に流れてから四人は少し早足になった。
◆蒼依side――――――
「先輩、すげー美人スッよ? レーシングゲームとか渋いですねぇ」
「五月蝿い」
紗希が首輪を引っ張り迅が「えぐっ」と呻いてそのまま何処かへと引っ張られていく。
ゲームセンターは雑音だらけだ。クレーンゲームは一つに付き一曲曲がなる。それが、何十台も何百台もあるのだ。うるさくないわけない。
ノイズだ。そして、顔をしかめて歩いていると「タイコのタツドゥー」というゲームの前に出た。そこは、入り口からまっすぐ入ったところだった。
そこに8人が入店してきた。一人は逆立ちしていて、冬なのに半袖半ズボン。そして二人のコスプレイヤー。
その前に、見覚えのある4人と話しているのは、写真を見たことがある、名前を忘れたが、見たことある人。
「蒼依ちゃん、どうしたの?」
と、白峰が聞く。「ううん」と答えて、彼と話している朱雄に「おい」と話しかける。
「あー、蒼依ジャン。びっくりだぜ。こいつら伝説のヤンキーの聖地の生徒らしいぜ」
「凪美学園? それは凄い。ってことで、ゲームの対決しようと話をつけたところさ」
北川白太郎がそう言った。てか、朱雄。こいつらって、失礼すぎるだろう。
「へー。君が南原ちゃんか。思ったより凛々しい……いや、たくましいな」
「……。女性に対して失礼じゃない?」
ケインが言うと、エミルダが指摘した。まぁ、最もだが残念。元男であるんだ。
なんて思うけど、既に感覚的に女なようで、少し「ええっ」と困惑したのは言うまでもない。 なんて。