手術して
病院で待っている間、何をするのか親に何回も聞きましたが、教えてくれませんでした。名前が呼ばれ病室へ入りました。親と先生が打ち合わせしている間、自分は看護婦さんにパンツとズボンを脱いでカゴの中に入れるように言われ、仕方なくそのようにしました。隆もどこを治療されるのか、何となくわかりました。看護婦さんに「ちんちんに何かするの?」と聞きました。でもまさか皮を切るとは考えてませんでした。
ベッドに寝ると先生が来て看護婦さんに体を押さえつけられました。そしてちんちんに注射が打たれたのです。初めて経験する痛みに大泣きでした。その後、眠くなってしまい、目がさめたらおちんちんには包帯がまかれていました。家に帰ってもまだ眠かったので、そのまま寝てしまいました。トイレに行きたくなり目が覚めました。包帯がついたままではトイレに行けないので母親に伝えたら丁寧に包帯をはがしてくれました。母親がトイレまで付き添ってくれました。尿はしっかりと出ましたが、自分でもびっくりしてしまいました。それまでおちんちんを覆っていた皮はありませんでした。
部屋に戻ると、父親からなぜ手術をしたのか、説明されたのです。何回言っても洗わなかったから皮の中が汚れていたし、洗っていないのにうそをついていたから皮を切った、といわれました。こうしてまだ小学校3年生の隆のおちんちんはむけた状態になってしまいました。
学校では6月にプールがはじまります。まだ3年生ですからタオルで隠すなんて習慣もなく、男子も女子も教室で裸になって着替えていました。着替えるのが遅い隆は、むけていることがすぐ友達に発見されてしまいました。一人が「あれ隆、そのちんちんどうしたの?」といったことからクラス中の視線が集まりました。変なの~何があったの~と注目されました。「お父さんのと同じ形だよ~」「むいてある状態だよね~」という声もありました。この年のプールが終わるまで、毎回がこんな感じでした。プール休みたい、とも思いましたが親が許してくれるわけありません。当時通っていたスイミングにも週に1回、必ず行かされました。そこの友達にも同じようにからかわれました。小4になってもプールが始まるとまた話題になりました。でも、みんなもだんだんあきてきて関心がなくなっていきました。
立場が変わったのは小5のときでした。クラスメイトの一人が包皮炎になって包茎手術を受けました。それを聞いた同じ団地の子の親も乗じて手術を受けさせました。その結果、むけている小5が3人もいることになったのです。小3・小4の時は周囲にむけている人がいなくて辛い思いをした隆も、2人の仲間を得て心強くなりました。そしてそれ以降、隆のおちんちんはみんなから羨ましがられるようになったのでした。
書いていて懐かしかったです。同じような体験した人がいれば是非、お話したいです。