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手術が決まるまで

 隆は4人兄弟の長男でした。ごく普通の家庭に育ちました。


 隆は小学校に入学した日の夜、初めておちんちんの皮を剥くという体験をしました。遊んでむいてみたり、木登りなどをしている時に自然と剥けた経験がある人もいるようです。でも隆にはそういった経験がなく、その日が初めてでした。


 いつものように一緒にお風呂へ入りました。体を洗ってもらい、浴槽に入ろうとしたそのとき、母親が「今日から小学生、お兄ちゃんだからひとつ覚えなくちゃね」といいました。そして「ちんちんの中には沢山ばい菌がたまってしまうから、毎日皮を剥いて綺麗に洗わなくちゃいけないんだ。やってみなさい」といわれました。でも当然、どうやって剥くかなど知りません。よくわからないという顔をしていると、母は隆のおちんちんの先端付近をつかみ、ちょっと力を入れて皮を剥いたのです。7割くらいまでは問題なく出来ましたが、そこから先は痛みがありました。母は一度皮を戻してくれましたが、また力をいれて剥き、今度は一気に剥いてしまいました。隆は痛い痛いと大声で泣き叫びました。「最初は痛いけどすぐなれるから必ず毎日剥くのよ」と言われました。毎日一緒にお風呂に入って目の前でやらされます。もしやらなければ母親にまた剥かれてしまいますので、仕方なく自分で少しずつ剥くようにしました。溝まで剥いたらお湯をかけてもらい、またかぶせる、という繰り返しでした。これがしばらく続きました。少したつと剥くことが痛くなくなりました。


 小学校1年生のときは毎日、親と一緒に入っていたので目の前で剥き、お湯をかけてもらうことの繰り返しでした。最初に一人で入浴したのは小学校2年生の夏休み明けくらいだったでしょうか。しばらくは一人の時と親と一緒の時が交互でした。最初は一人で入浴したときもしっかり洗っていました。しかし、だんだん面倒になっていきました。なので親が見ているときだけ、やるようになっていきました。小学校3年生になると毎日1人で入っていましたから、全然洗っていませんでした。幸い、炎症を起こすこともなく、親にばれませんでした・・・


・・・と自分では思っていたのです。しかし親はちゃんと見ていました。実は父親が深夜、寝静まった頃に隆のちんちんが洗えているか確認しに来ていたのです。ふとんをめくり、パンツを少しさげ、ゆっくり皮をさげ、洗えているか調べました。数ヶ月に1度、これをやっていたようです。当然洗っていないので汚れもたまっています。親はチェックした翌朝、いつも隆に「洗ってるか?」と聞いていました。隆は、「うん、やってるよ」といつもうそをついていましたが、父親はちゃんと知っていたのです。遂に父親は怒ってしまいました。小学校3年生の5月連休、隆をおもちゃ屋に連れて行きおもちゃを1つ買ってくれました。そのまま家に帰るのかと思いきや、次に病院へと向かったのでした。

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