本を売る戦略、思いつく限り語ってやる!
『書くのは出来るけど……売るのは……』
て、言ってられないのが昨今だ。
広報戦略が無ければ売れない。
よく作品の実力だけで売れたように思われる【口コミ】も、立派な広報戦略だ。
最初の読者が宣伝してくれた。
Twitter(X)で言えば、フォロワーの多い人がフォローしてくれたようなモノ。
確実に広める方法は無い。
だからこそ、議論の余地が常にある。
以前、小説のアイディアを述べた。
夏目漱石に肖って、【令和版〜吾輩は猫である〜】を書けば良い。
現代を生きる、様々な人々の姿を描く。
出版社が音頭をとって、プロ・アマ問わず、大勢で、一斉に描く。
流行よ起これ!
こんな風に、広報戦略も兼ねた作品を考える事が大事。
売るのも技術。
創る時点で売ることを考える。
「でも、それだと創る方に集中できない』
その通り。
本来は編集者が考えることだ。
しかし、WEB作家は編集者も自分でこなさないとイケない。
だから売るマニュアルを自ら作っておく。
【マニュアル】其の一
人気作品に便乗する。
ただし、良い意味で便乗する。
ディスって炎上させるのは自滅行為。
だから、人気作品の良い部分や悪い部分を、徹底的に分析して、評価する。
細かいディテールまで、しっかり見れば…。
新しい発見があり、批評すれば注目される。
そうすれば、その作品のファンの何人かが、自分の作品に目を通すかもしれない。
成功例で言えば…。
【金田一少年の推理ミス】
本格ミステリー漫画〘金田一少年の事件簿〙の設定ミスを、鋭く指摘した考察本。
1995年に出版され、人気から版を重ねた。
しかも、その本を参考に、ドラマではミスの部分は変更された(※作中、著者達は「我々は勝利した」と述べていた。嫌がらせがあったのかもしれない)
ちなみに漫画【金田一…】の出版元から無許可で出していたので、金田一の漫画の画は、一切使用されていない。
【マニュアル】其の二
SNSを利用する。
やり方としては…。
【WEB作家同士で互いの作品を批評し合う】
当たり前だが、自画自賛しても説得力に欠ける。
また、噂が広まる仕組みと宣伝は同じで、ちょいワルくらいが丁度よい。
例えば…。
『指輪物語の作者トールキンは、ナルニア国物語に否定的だった』
これを聞いただけで、気になったと思う。
さらにナルニア国物語の作者C・S・ルイスは、トールキンとは旧知の仲だ。
にも拘わらず…否定した。
『指輪とナルニア……2冊を読み比べてみよう」
とは、成らないだろうか?
【マニュアル】其の三
タイトルを工夫する。
WEB小説やエッセイの場合は表紙となるので、ホントに重要だ。
他でも述べたが、夏目漱石のデビュー作【吾輩は猫である】のタイトルは、当時の編集者が付けた。
漱石の考えたタイトル【猫伝】をボツにして、小説の冒頭の一文をタイトルにした。
おそらく、この編集者は、漱石の他の作品のタイトルにも、関わっているかもしれない。
確か【こころ】のタイトルも、原題は【先生からの遺書】だったから。
【マニュアル】其の四
装丁に拘る。
これは紙の本にしかできない!
そもそも本の売上げの70%は、表紙で決まるとも言われている。
思わず手に取りたくなる表紙で無ければ、本の中身を見られない。
表紙だけでなく、本全体の装丁に拘るコトで、インテリアとしての価値を持たせる。
まあ…だから紙の本は高いわけだが…。
最近のAIイラストを使えば、安く作れるかもしれない。
【マニュアル】其の五
フリーランスの仕事は、経営と営業が60%と云われている。
だから営業代行業者を雇って、手伝ってもらう。
お金に余裕のあるなら、業者に頼んで自分の作品を出版社に売り込んでもらおう。
宣伝の基本は【続ける】
1回やって終わりでは無い。
宣伝する時間にも、注意しなければならない。
スマホが普及しても、やはり家にいる時間が1番読まれる。
結局、殆どSNS頼みになってしまったような…。
まあ、しょうが無いか。
最後に、その延長で思いついた、アイディアあった。
【ChatGPTでWEB小説を英語に翻訳して、世界中に発信する】
英語を話す人の数は、日本語の10倍に及ぶだろう。
売れればスゴイぞ!
もうやってる作家はいるかな?