武器屋
とりあえず落ち着こう、私。
深呼吸~。すぅ~はぁ~すぅ~はぁ~
よし、落ち着いてきた・・・。
それにしても私ってかなりポジティブなんだなぁ・・・
キョロキョロと周りを見渡す。
下にはビスケットの道。
そこらじゅうには砂糖菓子で出来たお花。
そして私は・・・
二頭身キャラ。
「・・・・取りあえず進むか」
誰かとっ捕まえて、戻る方法を教えてもらわなきゃ!
が、誰も居ない。
これではどうすれば戻れるか分からない。
私はまた歩き出した。
「・・・・・・ん?」
一つの建物が見えた。
生クリームやらクッキーやらで出来た・・・
「これは、お店?」
だって、チョコレートの看板。
そこにホワイトのチョコペンで・・・
《 武 器 屋 》
と、書かれていた。
「何じゃそりゃーー!!!」
いい加減喉が痛くなって来た。
何はともあれ、入ってみる事にした。
カランっ
ドアを開けるとベルの音がする。
(多分飴細工だと思う)
「あの・・・・すいません――」
誰もいないかと思ったら奥の方に私と同じ二頭身キャラの少女がいた。
私は話しかける事にした。
「・・・あの・・・・」
《いらっしゃいませ。どのようなご用件ですか?》
・・・・・やっぱりゲームか・・・。
私は脱力した。
《話す》
《最近、王の機嫌が悪いようなのです・・▼》
《誰か何とかしてくれないかしら・・・》
ように王様の所に行けば何か分かるのかな・・・。
それ以上は聞けなかった。
私は持ち金なのか持っていた10マンのうちの1マンを使って長剣を買った。
私は取りあえずまた道を辿って行くことにした。