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覇王記  作者: 沙菩天介
魔王編
33/59

第二十二話 覇王vs魔王

「朗報だ、覇王」


「……」


「貴様のしもべが、貴様を解放しにきてくれたぞ」


 そう言うと、ベルフスはイグリダにテレパシーのようなものを送ってきた。


 アグラが単独で城に乗り込んだと言うのだ。


「しかし残念ながら、盗賊団幹部の中では最弱、戦闘においての取り柄は腕力のみ。盗みは上手いようだが、我輩が直接見張るこの場所でこそこそ鍵を開けることなどできまい」


「その通りだな」


「忠実なしもべの死に様を、その目で見届けるがいい」


「少し口が寂しいのであれば、食事にしてみてはいかがだろうか」


 要するに、黙っていろと言うことである。ベルフスは兜の中で顔を顰めた。


 忌々しい。まるですでにこの世に覇王として君臨したような態度だ。アルディーヴァの絶対王者である自分の目の前でこうも大きな態度を取られると、ベルフスとしてはあまりいい気はしない。


 そんな中、アグラは堂々と現れた。


「あー、取り込み中だったかあー?」


「いや、大丈夫だ。鍵は見つけたのかな」


「あー」


 そう言うと、アグラはベルフスなど眼中にないように歩いてきた。


「貴様…殺して欲しいのか…?」


「いや、そんなわけねえでしょ。殺気がまるで感じられないもので」


 アグラは言いながら鍵を解錠すると、イグリダに両手剣と棒を渡してそのまま歩き去っていった。


 何かがおかしい程度の問題ではない。明らかにおかしい。アグラが平気で歩いてきたことはもちろんおかしい。そしてそれに対してベルフスが何も手を打たなかったのもおかしい。


「何かしたのか、覇王」


「何もしていない。原因は君にあるはずだ」


 イグリダは立ち上がり、牢屋を出た。


「魔王として、俺と戦いたくなったのだろう…?」


「………」


 ベルフスはしばらく黙り込むと、やがて踵を返した。


「ついてこい」



 ※



 まるで戦うためだけに設けられたような巨大な広間に案内され、イグリダは立ち止まった。


 やがて二人の距離が十メートルほど離れたところでベルフスも立ち止まった。


「我輩も貴様のように世界を統一するべく、アルディーヴァを作った」


「…」


「数百年前の英雄時代、我輩は英雄ゼウスに教えを乞い、最強クラスの魔法使いに上り詰めた。そして貴様のように大切なものを守りたいという思いで、厳しい法によって取り締まられたこの国を築いた。これこそが、民を守る完璧なすべだ」


「守られる民は幸せだろうか」


「不幸ではない。我輩はこの方法で何百年も反逆のない国を続けてきた。それはこの国の民が、変化を望まなかったからだ。これこそが、民を守り続けるということにおいて最も現実的な方法なのだ」


 ベルフスは言った。


「貴様が成そうとしていることは、現実的ではない。一人の人間が慈愛を以って永遠に人類を守り続けることなど不可能だ。その夢見心地な貴様がとるその態度が気に入らなかった」


「…覇王としての自覚はないが、覚悟はある」


「その態度が気に入らぬ。狂人ならば狂人らしくしろということだ。そうすれば誰もついていくことはない。我輩の座るべき王座に、さも自分が相応しいとでもいうような狂人に、我輩は怒りを覚えたのだ」


「実際、俺がその座へ座ることは明白だ」


 イグリダは言った。


「俺を永遠に閉じ込めて置けない理由はわかっている」


「プライドというごく単純なものだ。だからこそ貴様を解放し、圧倒的な力でねじ伏せ、王たる証を死守すべく、貴様をここへ案内した」


「光栄だ」


 イグリダとベルフスは、互いに両手剣を構えた。そして少しずつ近づいていく。


 距離はわずか五メートル、武器同士がぶつかり合うまでもうすぐだ。


 やがて二人は踏み込んだ。


「はあッ!」

「ふんッ!」


 力と力がぶつかり合い、互いの剣は大きく弾かれた。


 もう一度二人は剣をぶつけ合い、またもや大きく弾かれた。剣の威力は互角だ。


 二人は仰け反った姿勢を立て直し、イグリダは武器をふり、ベルフスは手を正面に突き出した。


「『凪刀』———ッッッ!!!」

「『イヴィルストーム』———ッッッ!!!」


 同時に放たれた魔力攻撃は、今度は『イヴィルストーム』が圧倒的だった。イグリダはサイドステップで魔法を回避し、突進した。


 接近する剣士に対して、魔法攻撃は非常に有利だ。相手が近づく前に何度でも無防備な相手に魔法を撃ちこめる。


 だからこそ、イグリダは棒を装着し、剣を槍として構えた。この状態のイグリダの回避能力は凄まじい。


 ベルフスは一発魔法を撃って諦め、両手剣で対応した。


 だが、今度は武器はぶつからなかった。ベルフスが武器を振り下ろす直前、イグリダは振り上げる槍を後ろに引いたのだ。


 勢いよく振り下ろした両手剣を途中で静止させることはできず、ベルフスはそのまま床に向けて剣を振り下ろした。


「何を…」


 ベルフスが言いかける間に、イグリダは床にめり込んだベルフスの剣を踏み台にして飛び上がり、ベルフスの頭上から槍を振り下ろした。


 攻撃は直撃だ。ベルフスがかろうじて首を傾けることに成功してしまったが、肩に当たった。それに鎧もそれほど強い材質ではなかったのか、簡単に肉まで刃が届いた。


 当然、肉は斬れなかったが。


「魔物の力を使っているのか…」


「左様、幹部に与えて我輩が使わぬはずがあるまい」


 わずかに欠けた兜の端から、ニンマリと笑ったベルフスの口が見える。それを見てイグリダは飛び下がった。


 直後、予想だにしない方向から魔法が飛んできた。


 氷属性中級魔法『ブリザード』だ。巨大な氷槍は床に突き刺さると、そのまま蒸発した。


 明らかにベルフスから放たれた魔法ではない。とはいえ、異物のない城のどこから攻撃されたかなどすぐにわかった。


 しかしイグリダは例え用のない不気味さを感じた。何せその撃ってきたものが何者でもない、ただの肉片だったのだから。


「やはり『災王テュポン』か…!」


「『インフェルノ』———ッッッ!!!」


 ベルフスが両手を広げると共に、部屋中に浮いている微小な肉片から同時に火炎が放射された。


 魔物最強と呼ばれる災害魔物ディザスター『災王テュポン』、その分体は分解されたテュポンの体だ。テュポンは自分の体が一つの細胞レベルに小さくなるまで永遠に分体を生成できる。


 さらにベルフスはその能力に加え、浮遊する肉片から一気に魔法を射出する技術を持っているらしい。これが最強の魔法使いと呼ばれる所以だろう。


 イグリダは姿勢を低くしながら部屋中を駆け回り、魔法を躱していった。


 だが、『インフェルノ』の範囲は広い。それが何発も放たれるのだ。まともに全て回避することはできない。


「『大渦』———ッッッ!!!」


 イグリダは自分を中心にグランの剣技『大渦』を展開し、周囲の炎から身を守った。


「愚かな」


 だが、ベルフスの魔力運搬技術は凄まじい。炎は水に飲み込まれつつもなお突き進んでくる。


「ぐう…ッ!?」


 水の中を炎が飛び込んでくるとは、規格外もいいところだ。イグリダは左手を火傷し、武器から棒を取り外した。この状態で両手で武器は振るえない。


 そしてベルフスの魔法は衰えることを知らず、永遠に放たれ続ける。『ブリザード』『プラズマ』『ガイア』『エンジェルフォース』、それらの弾幕に、イグリダではとても対処できなかった。


「ぐあああああああああああああああッッッ!!!!」


 腕、腿、肩、ありとあらゆる部位を、炎、斬撃、刺突、電撃、ありとあらゆる方法で攻撃され、イグリダの体はもうボロボロだった。


 やがて弾幕が止まると、ベルフスは満足げにイグリダを見下ろした。


「見よ、この圧倒的な力を。これこそが覇、これこそが王。正義に仇なす弱者を、圧倒的な力でねじ伏せてこその統治だ。所詮は我輩に支配される側の人間だということがよく理解できただろう」


「…俺は支配する側の人間だ」


「好きなだけ吠えるが良い」


「…そうか、では足掻かせてもらおう…!」


 イグリダはふらふらと立ち上がると、剣を構えた。


「まだ闘うつもりか?再び牢屋に入れて、愉快な生活を送らせてやろうと思ったのだがな」


「生憎…やることが残っているのでね」


 イグリダは口端を引き攣らせた。


 イメージは、剛王機。自爆する瞬間に集まっていったあの魔力の流れを再現するのだ。そうして魔力を体の中心に集め、無理矢理体内魔力の濃度を上昇させる。


 やがて、体は発火した。


「『炎魔纏ほのおまとい』———ッッッ!!!」


「…何?」


「剣技『竜剣ドラゴンブレード』———ッッッ!!!」


 中級魔法『インフェルノ』を超える攻撃力と範囲を誇るイグリダの必殺剣技、それは今までとは比べ物にならない大きさとなってベルフスに襲いかかった。


 否、ベルフスではない。ベルフスの周りに浮遊する分体を灼熱によって焼き払ったのだ。


「君の体が尽きるまで、分体を燃やし尽くせばいい!」


 直後、二人の魔力がぶつかり合った。



 ※



 イグリダとベルフスが衝突したことで、王都全体に力の衝撃波のようなものが襲いかかった。それは戦闘中のグランたちも例外ではない。


「どわーっ!!!」


 グランはごろごろと地面を転がると、やがて結界の外に吐き出された。


「出られんのかよ!?」


 言っている場合ではない。


 それにグランの体は分体との戦いですでにボロボロだ。手足の震えが止まらず、刀も両手でなければ握ることができない。それに刀だけで闘うのは数年ぶりなので、魔力運搬もなかなか上手くいかない。


 とはいえ、槍を得たシカナの動きは素晴らしい。イグリダの回避能力がさらに上昇したような状態である。斧のように武器の面積が広くないので、タラサの拳も当たらない。


「負けてらんねえ!」


 グランはそう叫ぶと、再び結界内に飛び込んだ。


 直後、背後からギアが吹っ飛んできた。それを追いかけるのはキオだ。


「げ!タラサの奴、分体全員やられてんじゃねえかヨ!」


「君の分体もあと一つだ!」


 傷だらけのキオが大剣を振り下ろし、ギアの拳と交差する。


 そしてその後ろから、エンドが両手を構えながら走ってきた。


「『ファイア』!」


「ああああああ!!!うぜええええええ!!!」


 ギアの爪に見事命中し、結界は解かれた。


 同時に、槍で猛攻を仕掛けていたシカナがタラサのガードを崩した。


「行ける!」


「甘いッ!」


 ほんの少し油断したシカナに、タラサは拳を振った。


 衝撃がシカナの腕を襲う。


(まだ右腕がある…)


「思考が鈍ったようですね!」


 今一度振りかぶった拳が、シカナのもう一方の腕の骨を粉々に砕いた。


「があああああッッ!!!」


「痛みは、思考を奪うのですッ!!!」


 砕けた腕で槍を一度振るったシカナは、一度槍を振った直後に槍を手放してしまった。


 終わりだ。頭蓋骨をやられて死ぬ。


 シカナが叫びながら目を瞑った瞬間、周囲が紫色に染め上げられた。


「トーアが来やがっタ!」


 剣域を使える人間はこの世に一人しかいない。もはやトラウマのような存在であるのこの技に、恐れ慄いたようにギアが叫んだ。


 直後、宙に浮いた紫の粒子が、雷となって幹部二人に襲いかかった。


 剣技『紫電一閃』は、超速で相手にダメージを与えると同時に、まともに立っていられないほどの電撃を浴びせる。ギアとタラサは声にならない悲鳴を上げながらその場に崩れ落ちた。


「…テメエ強すぎんだろ」


 グランはあんぐりと口を開けた。


「俺はキャナに閉じ込められてしまったが、数分かけて気絶させた。思っていたよりもセンが分体を倒すのが早かったから、こちらは苦戦しなかったが…」


「テメエが最初っからこっちにいれば一瞬で終わっただろうにな。キャナの奴、良い作戦を思いつきやがって」


「悪かった。警戒が足りていなかった」


「んなことよりシカナとキオを治してやってくれ。お前くらいの奴なら当然『リカバリー』くらい使えんだろ」


「ああ…分かった」


 遠くでうずくまるシカナの元へ、トーアは走っていった。


 全く魔法も人並みに使えるとは、才能とはつくづく忌々しいものである。



 ※



 高熱のエネルギーが肉片に収束し、やがて極太の火炎を噴き出した。


 そしてそれは、更なる高熱によって飲み込まれる。カウンター剣技『暁光』は、まるで光り輝く太陽かのように全ての炎を喰らった。


 だが、魔王の技はこれだけでは終わらない。次々と放たれる無数の魔法は、少しずつイグリダの体を蝕んでいった。


 それに、『炎魔纏』は炎上が激しい。このままではイグリダは燃え尽きてしまうだろう。


 ならば…


「『炎氷魔纏えんひょうまとい』!」


 炎と氷の同時魔纏の発動によって、イグリダの体を覆っていた炎は冷やされ、健康な状態に戻った。それに、この状態で火力が衰えることはない。


 幾度となく放たれる中級魔法を次々と消し炭にし、イグリダは剣を後ろに引いた。


「『灼熱の氷槍テンペランティア』———ッッッ!!!」


 岩属性の『岩薙』や、炎属性の『竜剣ドラゴンブレード』をも超える威力を持つ巨大な槍が、ベルフスの本体を目掛けて真っ直ぐに突き進んでいった。


 だが、スピードはない。ベルフスには簡単に躱されてしまった。


 そして、イグリダの攻撃は天井に命中した。


「この城は丈夫ではない。我輩は飛行魔法で退避が可能だが、貴様はどうかな」


「…なるほど、崩れるということか…」


 イグリダは納得したように頷くと、前傾姿勢で踏み込みの姿勢をとった。


 天井はひび割れ、やがて崩れ落ちた。戦意操作である程度は遅く見えるが、退避ができなければ生き埋めになるだろう。


 超スピードが必要だ。


「『光闇魔纏こうあんまとい』!」


 光の魔纏の能力は、凄まじいスピードを得ると同時に目が光によって見えなくなる。闇の魔纏の能力は、斬撃の威力と正確性が強化される代わりに、暗闇によって目が見えなくなり、心が闇に侵食される。


 しかし互いのデメリットは互いの能力が打ち消せるため、『光闇魔纏』は、何の代償もなしにスピードと攻撃力の強化を同時に行えるわざとなっている。


 イグリダは地を蹴り、降り注ぐ瓦礫に向けて飛んだ。


 瓦礫から瓦礫へ、反射するように宙をかけるイグリダを、ベルフスはどうやら見失ったようだ。イグリダは周囲の分体を的確に排除しつつ、警戒しながら浮遊するベルフスに向けて突進した。


 そこでイグリダは目を剥いた。


「なかなか便利だ」


 ニヤリと笑うベルフスは、闇を纏っていた。イグリダの魔纏を見て、『闇魔纏』を習得したのだ。


 だが、すでにベルフスの分体はない。今から生成するのなら、その直後に斬ればいい。断然イグリダの方が有利だ。


 二人は剣をぶつけ合った。二度、三度、力と力のぶつかり合いが今一度空気を激しく揺らす。そして二人の斬撃の速度は段々と上がっていく。


 やがてベルフスの速度は限界に達したが、光を纏うイグリダは更なる速さにたどり着いた。


 だが、ただひたすらに剣を振っているだけではベルフスにダメージを与えられない。定期的に生成される分体がそそくさと遠くに逃げるのを防ぐため、イグリダはベルフス本体から意識を削がなくてはならないのだ。


 そのせいで、ベルフスから反撃をもらいやすい。


 そしてイグリダは、ベルフスから強大な魔力の流れを感じた。


「まだ種を隠していたか…!」


「貴様に相応しい、誇り高き死をくれてやる!」


 ベルフスは手を天に掲げると、その手を小刻みに奮わせながら力を放出した。


 その瞬間、ベルフスの頭上に巨大な魔法陣が現れた。その魔法陣の大きさは上級魔法を軽々と超えている。


 本来体内で描くはずの魔法陣を体外で描くということは、扱う魔力の量があまりにも多いか、或いは強力すぎて体内に収めておくことが出来ないかだろう。


 奥義がくる。


「奥義『王雷・獄』!破滅の雷をその身で轟かせるが良い、覇王!」


 ベルフスは叫ぶと、部屋を埋め尽くさんばかりの膨大な魔力を放出した。


 黒い雷が、黒い光がイグリダを包み込み、魔物に飲み込まれでもしたかのように姿が見えなくなった。その光景を油断なく見据えながら、ベルフスは息を整える。


 英雄ゼウスの奥義『王雷』をベルフス流に改良した必殺の魔法だ。儀式魔法のような準備も必要ない、そして連続攻撃であるため『シールドオーラ』も通用しない。全ての雷を剣技で捌こうものなら魔力切れになる。この状況でイグリダが『王雷・獄』を打破する手段はない。


 やがて光は消え、イグリダの姿が露わになった。


 戻ったはずの髪色が、再び燃え上がっていた。


「何なのだ貴様は!」


 不意に現れる覇王の姿、その姿が現れた途端、全ての事象がイグリダに対しては無意味であるかのように錯覚させられる。


 苛立たしい。奥義を受けても尚無傷で、余裕の表情を浮かべながらベルフスを見上げているのだから。


「もしや…すでに異能を全て持っていると言うのか…!」


「お返ししよう。君の技に応える技を」

 ———我が奥義、八色の剣光を——。


 イグリダは両手剣を天に掲げ、魔力を集中させた。


「『覇気魔纏はきまとい』」


 イグリダがそう呟くと、炎、氷、雷、ありとあらゆる属性の魔力がイグリダを包み込んだ。体への負担が最も大きく、且つ全ての属性の魔法攻撃の威力を上昇させる。


 天に掲げた剣に、八色の魔力が集まっていく。やがてそれは巨大な剣となって、ベルフスを飲み干さんと顕現した。


 ベルフスは対抗するように、今一度魔力を高めた。今度こそイグリダを葬るべく、最大火力で『王雷・獄』を放つつもりだ。


 だが、強化された規格外の単体攻撃に、連続攻撃が打ち勝てるはずがない。イグリダは勝利を確信しながら剣を振り下ろした。


「『覇色の剣光アトリビュート』」

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