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あのオト~響~  作者: maT
2/2

再会

 2 天 美  樋口

┃0 甲本工  笠田

9回ウラ


「バッターボックスには三番笠田潤。四球で出たランナーをここは意地でもランナーを返したいところ。いやーツーアウトまで来てやや制球も乱れてますね」


「これは面白いですよ」


 投じた。


 胸元への白球が一瞬にして消えた。歓声と打球音の響きだけが残った。あの白球をものの見事に運ばれていく。天を見上げた。

 しかし、その歓声も長くは続かなかった。どのような状況なのか分からず、右向きに背後を振り返ると、笑みがこぼれた外野手のグローブには白球が見えた。

 その時、やっと大きく息を吐いた。


「あれは打てん」


「高めが弱いから」


「たしか連携プレーにも阻まれたんや」


「外野も強肩でしたし」


「二度ホームで刺されたわ」


「あの頃のチームじゃなかったら負けてた」


 ワイは居酒屋でひとり、呑んでいた時にたまたま樋口とばったり会う。そこであの頃に対戦したことを懐かしく振り返っていた。

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