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本当に欲しいモノ2

俺は、現代では認めてもらえる立ち位置を欲していると思っていた。

古代では、レナとサーウを含めた関係を欲しているのだと思っていた。

だが、どちらも俺は欲しくはない。あってもいい、そのくらいの価値しかみいだせない。


しんと静まる水辺に問う。

「俺は何が欲しいんだ」

常々、レナと南沢さんに聞かれ続けた俺自身の欲しいモノ。きっと俺にも何か求めていたモノがあったはずだ。


だが、いつからかそんなモノを追い求めることさえも俺は諦めてしまった。だから今の俺にはなにも見えない。

物理的に見えるものも今は真っ暗な汚い川だけだ。


何故だろうか、この川が自分の終着点のような気がしていた。そんなことはないのだと分かっているのに、レナを救ってからじゃなきゃ終われないと分かっているのに。


死ねば楽なのに、俺はこの運命にケジメをつけなきゃならない。


「戻ろうよ、花道」

脳に鳴り響くどこかで聞いたことのある声。突然現れた訳でない。

先程から人の気配は感じていた。それでも俺に話しかけてくるような人だとはまるで想像もしてなかった。


その声はフラりと俺の隣に腰を下ろした。その顔をみて、不思議とそんな気がしてた。

「菜園…。お前も何かしってるんだろ、」

「まあ、一つだけ言うのなら花道の記憶が戻ればこうなってしまうとは知ってた。君は昔の君とは全く異なる人物だから」


そういって笑う菜園に何かの面影を感じた。だが、今の状態の俺は確かなことを見れるわけがない。脳からの出血は止まったものの治ったわけではない。


だが、、やっぱり俺は菜園を知っている。

「菜園、俺を最初から知ってたよな」

「うん、たぶん君より君を知ってる」

なぜだか、菜園を見ていると今日は和む。

「んなわけねーだろ」そういって俺は菜園の頭をわしゃわしゃっとした。その時菜園は嬉しそうに笑った。


「サーウ…?」

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