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1枚目
私は先生が好きだった。
綺麗に下絵を描いて、紙をいろんな色に染めていく。
出来上がった絵はまるで先生みたいだった。
この世のものとは思えないくらい、綺麗だったんだ。
私が先生と出会ったのは9年前。
まだ私は8歳だった。
その頃の私はもう綺麗なんかじゃなくて、
人間の闇とか、黒いところを知っちゃってて、
いつの間にかだーれも見えなくなってた。
まぁ、今の時代、こんなん普通だと思うよ?
でも私、他の人と何か違うなって思っちゃって、
気づいちゃったからもう後戻り出来なくて。
誰も見えない人間にはそれ相応の生活が待ってたから、
私はそれなりに時間を過ごしてた。
でもね、それなりに過ごしてると、やっぱり何か違うってなっちゃって、
足りないなぁって思っちゃうんだよね。
何が足りないのかなって思い返してみると
それは明白に出てきたの。
あ、色が足りないんだ、って。
はじめまして。
あいちょと申します。
初めて小説というものを書きました。
至らぬ点が多々あると思いますが、どうか最後までお付き合いください。
この作品に出会ってくださった全ての方に感謝申し上げます。