7幕 言語
「我輩は英語担当のシャクシインであーる!」
3時間目の英語の時間。担当のシャクシイン先生が威厳のある自己紹介をした。
そして、先生は授業を始めた。まず、
「Repeat after me. A.」
と言われたので、僕たちも、
「A」
と発音した。その後も、B、C、D、E...と続いていく。
「良かった。普通の先生みたいだ。」
その末、僕は一安心する。のも、つかの間、先生のボロが出た。彼は、急に聞いたこともない言語で、喋り始めた。すると、太子が
「かっけー!アイヌ語だー!」
と言い始めた。僕は、彼に
「わかるの!?」
と聞いた。そしたら、
「もしかして、わからないのかね?妹子くん!ハッハッ!」
と笑われた。
「アイヌ語は、北海道の伝統民族・アイヌが使う言語だよ。北海道の地名はこの言語から来ていることが多いんだよ。最近、使う人が減ってるんだよ。ちなみに、さっきのは『次はこれらを書いて』と言ってたね。」
太子はそう説明してくれる。とても、勉強になった...のだが!なんだろう。英語を一切わかっていない奴に言われると、ウザいという気持ちの方が勝っている。ていうか、そんなんより、英語頑張れよ。僕は、そう思った。
「ところで、何を書けばいいんだい?私が揚げパン好きなことかい?それとも、カレー好きなことかい?」
その後、太子はそう聞いてきた。僕は、
「授業聞いてないわりに、ずいぶん偉そうなこと言ってたよな!あと、アンタの好みはどうでもええわ!」
と言ってやった。
「妹子はうるさいから減点であーる!そんでもって、太子はアイヌ語を理解していたから勝てんであーる。」
「いや!僕が減点ってのはわくりますけど...!太子が加点はおかしいでしょ!アイヌ語は関係ないでしょ!」
先生の言葉を聞いて、再度、怒りを覚えたので、僕はそう訴えた。しかし、さらに減点という結果に陥ってしまう。
頼む!あとの2人は...2人だけは、どうか常人であってください!その瞬間、僕はそう心から願った。




