4幕 朝会
バカ2人の対処に困っていると、ウィリアム先生が教室に入ってきて、
「Sit down!」
と英語で指示を出された。僕は、小学生の頃、英語の授業をちゃんとしていたので、その意味がわかった。僕は、その指示通りに動いた。
しかし、あの2人は...太子はともかく、芭蕉も小学生の頃、英語をちゃんとしていなかったのだろう。太子は、
「Sit down! Sit down! Sit down!」
と、バカみたいに繰り返し、芭蕉は
「英語など全然分からん最上川。芭蕉、英語への想いの一句。」
と、またあのクソ川柳を唱え始めた。しかし、さらに驚きなのが、ウィリアム先生が
「そこの2人、座れっー!」
と日本語で言ったことだ。えぇぇぇぇぇ!?日本語喋れんのー!?と、思いながら、僕は
「せんせーい!日本語が喋れるなら英語は止めてあげてくださーい!彼らのようなバカは英語分からないんですよー!」
と訴えた。すると、先生は
「そうだな。次から気を付けよう。」
と納得してくれた。僕は一安心するが、そのバカたちはお気に召さなかったようだ。
「英語ぐらい、私にも分かるぞ!」
ハッタリで動揺を狙うのは是非、止めていただきたい。
「英語など朝飯前さ最上川。芭蕉、余裕の一句。」
いや、さっき全然分からんって言ってたよね?まぁ、良いか。問題を出してやれば、嫌でも英語が出来ないことが分かるだろう。そう思い至った僕は、
「じゃぁ、『hello』の意味分かるんですか?」
と聞いてやった。すると、太子は
「そんなの、ヘローに決まってるじゃないか!舐めんなよ?」
はい、残念。大間違い。そのままで答えてどうする。
「瓜茄子ああ大好き瓜茄子。芭蕉、好物への想いの一句。」
最上川以外のパティーン来たっー!てか、お前の好物とかどうでも良いわ!
「芭蕉くん、素晴らしい句だ!」
しかも、バカ太子に誉められてるし。それで、芭蕉が調子にのってバカみたいに...いや、バカか...。さっきの句を連呼し始めた。
「良い句とは、何度、聞いても飽きないなぁ...。」
「そうだなぁ!芭蕉くんよ!」
いや、いや、全然良くないから!煩いだけだからぁ!僕とウィリアム先生は片手でそれを表現した。