表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヒストリカル!法隆寺中学校  作者: プリンアラモード
第3部 名門私立学校との出会い
31/32

31幕 予行練習

 ついに、3校対抗体育大会が明日に迫って来た。今日は3校が平城中学校のグラウンドに集まり、前日の予行練習が行われる。

 スケジュールは午前の部と午後の部に分かれ、間に昼食を挟む。午前の部は行進、開会式、競技8種。そして、午後の部は競技6種、閉会式。トラックの端にはデカデカと入場門・退場門が置かれ、笛の合図と共に整列し、3校の吹奏楽部が成す3校複合音楽隊の吹く曲と共に行進をする。

 法隆寺、平城、平安の順にトラックを約1周し、直角に曲がって再び行進。続いて、その場足踏み。その次の笛でそれも病み、開会式が始まる。

まず、3校の校長及び理事長の挨拶が行われた。と言っても本番ではないのでとても簡単にである。それから、国旗・校旗の掲揚。「若い力」斉唱。最後に、元明理事長による開会の挨拶。それで、開会式は終了し競技が始まった。

 僕の出る初めの競技は二人三脚。ペアは太子。この時のためにたくさん練習してきた僕たちはお互いに顔を見合わせて、ピストルの音とともに足を動かし始めた。

「1、2!1、2!1、2!1、2!1、2!」

と初めの内は太子に合わせることが出来た。しかも、順位は1位である。だが、ゴール手前。1位を誇った僕たちを平安中のペアが追い越しすとついに、太子がキレた。人並み外れた身体能力を持つ彼が本性を見せる。彼は僕にお構い無しに超高速で走り始めた。おかげで1位になることが出来たが、僕は擦り傷だらけになった。

 そして、太子の出る次の競技。それは、800m走である。彼は身体能力だけでなく体力までが尋常じゃない。みんなからの推薦で彼はこれに参加することとなった。もちろん、推薦者の中には先生も入っている。みんなが彼に期待を膨らませる。

 だが、太子はその期待を裏切った。足を速く動かしてはいるのにそれに不相応な速さだったのだ。前へは少しずつしか進まないのに、足だけが高速で回るすの姿は、あまりにもシュールであった。

 と、太子がそんなことをしている内に全員が2周目に入った。それなのに、まだ太子は半周。辺りを

「何してるんだ!」

「もっと早く早く!」

「どうしたぁぁぁっっっ!?」

と野次が飛び交う。だが、彼は聞こうとしない。

 そして、みんなが3周目に入った所で太子は1周。そこで、太子が思いっきり地面を蹴る。まさに瞬間的な加速。一気に1周し、そのまま皆に追い付いた。

「良いぞ、良いぞ!」

「押せ押せ!」

「行け行けぇぇぇっっっ!」

その応援が力となりさらに速くなる。当然のこと、彼は全員追い抜き、1位となった。

 そんな感じで予行練習は進み、お昼前に全競技が終了した。平城中の生徒はそのまま。平安中の生徒は南門から出、僕たち法隆寺中の生徒は正門から出た。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ