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2幕 入学式

 「では、改めて先生を紹介する!」

法隆寺中学校の校長だという煬帝がマイク越しにそう言った。次に、校長は合計15名の先生方を紹介し始めた。

 「左から、国語担当の夏目漱石先生、芥川龍之介先生、太宰治先生。続いて、数学担当のピタゴラス先生、アルキメデス先生、ニュートン先生。さらに、社会担当の伊能忠敬先生、間宮林蔵先生、マゼラン先生。それから、理科担当のエジソン先生、アインシュタイン先生、ダーウィン先生。最後に英語担当のシャクシャイン先生、ウィリアム先生、チャップリン先生だ。ちなみに、私が校長の煬帝、こちらが教頭のナポレオン先生だ。」

煬帝校長はそう言っている。そして、それから着任式が行われ、新1年の国語は太宰治先生が、数学はアルキメデス先生が、社会は伊能忠敬先生が、理科はエジソン先生が、英語はシャクシャイン先生が担当することになった。また、僕たちのクラスの担任はウィリアム先生が担当することになった。と、突然、太子が立ち上がった。

 「校長!私はなぜ先生に選ばれなかったのでしょうか?」

「えぇぇぇぇぇ!?」

「私は一度に、10人の人の言葉を聞き分けることができます!」

「えぇぇぇぇぇ!?」

「あと、面白い一発芸もあります。()()()()()だー!」

「寒ぅぅぅぅぅ!」

ダメだ、太子に驚かされることが多すぎる。ギャグが寒すぎる。言った瞬間、辺りが静まり返ったぞ。と、突然、

「ギャァァァァァ!」

と悲鳴が聞こえてきた。ん?と思って、見てみると、ちょうどナポレオン教頭のロバにぶっ飛ばしされているところだった。

「えぇぇぇぇぇ!?」

僕は、三度驚く。が、出張った彼が悪いのだと思い至る。ていうか、可哀想過ぎる。さっきは、ダジャレで失笑したというのに、彼がぶっ飛ばされときはみんな、バカにするように笑っていた。

 「おりゃぁぁぁ!」

しばらくして、太子は物凄い速度で戻ってきた。そして、彼らへの復讐のためなのだろうか。彼はそのスピードを保ったまま、ジグザグ移動をし始めた。そして、彼の体が当たるごとに、彼らは

「あ~!」

「あ~!」

「あ~!」

「あ〜!」

「あ〜!」

と悲鳴を上げながら空の彼方へと飛んでいってしまった。それを見た僕は、本日5回目の

「えぇぇぇぇぇ!?」

を言った。

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