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ヒストリカル!法隆寺中学校  作者: プリンアラモード
第3部 名門私立学校との出会い
19/32

19幕 遷都ならぬ遷校

 「この学校の歴史は今から70年、終戦直後まで遡ります。」

元明天皇理事長は目をつぶる。

「はい?」

僕は、首を傾げる。いきなりの回想!?

 「あの日、日本は敗戦しました。今まで負けたことのなかった敗戦したのです。」

言われみれば、日本ってすごいよね。第二次世界大戦まで敗戦しなかったんだから。

「全く、ファシズムかっけー!ドイツとイタリア最高っー!

だとか、ほざいているから負けたのです。調子に乗ったから負けたのです。本当にバカですよ、日本人は。」

お...おぉ、結構言うねぇ...。

「そして、終戦。その直後、藤原中学校が出来ました。青空教室でありましたが。当時は、復興のため、多くの人々が動員され。生徒数は伸びませんでした。せっかく、学生が来ても、学校の前でblackmarketが常に開かれていたので、大体がそっちに流れてしまいました。」

いや、そこは闇市で良いでしょ。失礼ながら、調子乗ってる感が半端なくて、腹立つんですが。

 「しかし、復興が進むと、やがて校舎が作られました。すると、生徒数は次第に増え、1学年で約300人の生徒を保有しました。だかしかし!」

「...。」

僕ばかりでなくみんなが言葉を失った。

「藤原中学校を集団食中毒が襲いました。腸管出血性大腸菌O157にゆろ食中毒でした。この食中毒を恐れた当時の校長はそこを廃校としました。」

食中毒だけで!?O157って確か加熱すれば大丈夫だったよは?だったら、生の給食を出さなければ良いんじゃ。

 「それから、ここに平城中学校が建てられました。藤原中学校は公立でしたが、ここは知っての通り、私立です。」

え?藤原中学校とここって関係あんの?

「最後の校長は、自分でこの学校を作りました。かなり、金持ちだったので、かなりの土地を買い占め、平城京を元に建てました。」

なるほど。そらなら納得。あと、やっぱり、平城京がモデルか。

「いわゆる、遷校です。」

遷校って何!?意味わからん!

 「良い話だ...!」

バカ太子がバカみたいに涙を流す。まぁ、実際にバカだが。

「良き話それはこれだよ最上川。芭蕉、号泣の一句。」

松尾芭蕉もわんわんと泣いている。

「い...良い話っ!」

さらに、信長先輩までが啜り泣いている。マジで?今のどこに泣ける要素があったの?

「祝砲を!」

与一くんはバズーカを出した。

 「お前ら、やめろぉ~!」

僕は4人を必死で止めた。彼らを叩いたりしながら。それを見ていた理事長の顔はなぜか曇っていた。

 そして、僕たちの帰る時間となった。え?これだけ?どうでもいい歴史の話しかしてないじゃん!何のたまに招待されたの、僕たちは!?そう思いながら、僕は出ようとした。すると、

「待ちなさい。」

と止められたので、

「僕ですか?」

と自分を指差す。

「はい。」

理事長はこくっと頷いた。

 ちなみに、

「全くあなたはこんな泣ける話でどうして感動しないんですか。まさか、涙腺に病気でもあるんですか。」

と言われた。えー?僕、そんなしょうもないことで説教されてんのー?僕は、心の底から驚いた。

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