14幕 復讐の計画
やっと、その図書館が見えてきた。その名は銀閣寺図書館。日本風の風情ある大図書館だ。
「お帰りなさいませ、ご主人様!」
中に入ると、完全に場違いな可愛いメイドさんたちが歓迎をしてくれた。
「いやぁ、今日はよろしくー。」
太子はその内の1人に話しかけ、強引に握手をした。すると、その人は、
「馴れ馴れしく話しかけんな。そして、早く手を放せ。この、愚人。」
と、彼をゴミを見るような目で見つめたのだ。彼はその瞬間、吐血した。
続いて、太子は誰かにドロップキックされた。
「えぇぇぇぇぇ!?」
僕は大いに驚く。見ると、そこには豊臣秀吉さんがいるではないか。そして、彼も
「よろしく。」
と、そのドSメイドと握手をした。ヤバい!と思ったが、杞憂だったようだ。そのメイドは、
「こちらこそ、よろしくお願いします。ですが、図書室内で暴れてはダメですよ。」
と笑顔で対応したのだ。それなのに、なぜか、彼は悔しがり、太子はまた吐血した。
「床が汚れるから、早く出ていけ、この愚人。」
続いて、そのドSメイドはそう罵る。
「は、はい・・・。」
太子はそう答える。
「あの、そこまで言わなくても。」
僕がそう言うと、
「この人のお連れ様ですか?こんな愚人にも優しくできるなんて素敵ですね。」
ドSメイドがそう返して、また、吐血。最終的に、僕は床を掃除してから、隣町の図書館へ行った。
その名も金閣寺図書館。銀閣寺図書館を越える大図書館である。そこには、メイドがいなかったので、中に入ることが出来た。
勉強を初めてから、約10分。僕は、
「太子、ちゃんとやっていますね。」
と、太子のノートを見てみる。そして、
「えぇぇぇぇぇ!?」
そこには、来月のカレンダーが書かれ、1日から31日まで予定がみっちり書かれていた。しかも、その全てが僕への復讐の計画である。例えば、5月1日、妹子のベッドにローションを塗りたくる。そんなことしたら、寝れねぇよ!5月15日、妹子が良く通る所に落とし穴を設置。いや、設置すんなよ!5月31日、妹子のご飯に毒(全身麻痺程度)を混入。それって、けっこうやべぇ毒じゃねぇか!その復讐計画は本当にツッコミ所満載だった。
そして、その計画は全て失敗した。自分のベッドと間違えてローションだらけのベッドにダイブしたり、仕掛けた落とし穴に自分が引っ掛かったりと、自分でやっておいて、自分がたいしょうとなってしまったという形で。僕は
「太子って、本当にバカだな。」
と苦笑するしかなかった。しかし、さすがに、5月31日、救急車で近所の斑鳩宮病院に搬送されたときは、彼を心配した。それでも、自業自得なのは変わらないけども。




