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11幕 酪陽と言う名の校長室

 と、いうわけで、校長室前へ来たのだが...。

「酪陽って何!?」

僕は、部屋の横にある看板を見て、そうツッコんだ。

 すると、煬帝校長が出てきて、

「お前は酪陽も知らんのか?けしからん。酪陽とは、中国の都市のことだぞ?」

と言った。僕が、

「いや、いや...。ここ日本ですけど。」

と教えてやると、校長は言った。

「はて?そうだったけか?まぁ、酪陽という名の校長室だよ。」

「酪陽という名の校長?」

と相槌を打つと、校長は返した。

「そういう設定だった希ガス。」

 僕は、しばらく黙って、

「メタいですね!それと、希ガスって若者が使う話ですよ!良い年して、そんな言葉無理に使う必要ないですよ!校長先生!」

と口を開く。校長は、

「良い年とは失礼な!」

と怒る。続いて、僕は

「ちなみにお年は?」

と聞く。すると、

「34才。」

と答えたので、

「やっぱ、良い年じゃないですか!」

僕はそうツッコんだ。

 それから、僕は校長室にお邪魔した。部屋の奥には玉座が置かれ、石造りの壁には紫や赤の折り掛け旗がかけれらている。そこは、法隆寺中学校の外観からは想像も出来ないほどに豪華な部屋だった。しかし、残念なのが、歴代校長が全員中国人ってことである。そのおかげで、名前が読めん...!

 「で、何の用だ?妹子くん。」

部屋に見とれる僕に、煬帝校長が聞いてきた。僕は、

「同じクラスの太子から手紙を受け取りました。」

と言って、その手紙を渡した。それを受け取った校長先生は、手紙を読み始めた。

「日出るところの天子、書を日没する処(とこ子に致す。つつがなきゃ...。」

 読み終わった校長がプルプルし始めた。それが、面白くて吹き出しそうになるが、何とか耐えれた。校長のプルプルは収まり、

「ナポレオン教頭!いるか?」

と大声を出した。すると、

「はーい!」

と言って、ナポレオン教頭が校長室に入ってきて、校長と内緒話を始めた。

 「校長。怒りたい気持ちは分かりますが、ここで生徒と中が悪くなってしまうと、ただでさえ低いこの学校の評価がさらに落ちましよ?」

「失礼だぞ、ナポレオン。」

「これは、失礼いたしました。でも、ここは怒らず冷静になったいた方が良いかと思います。」

「いや、怒っても構わんだろ。この学校の株はすでに底をついている。ゆえに、これ以上、落ちはしない。」

「一理ありますが、開き直るのはやめてください。」

「一理あるのかよ。」

「あります。」

「そうか。」

 シュールだなー...。アジア系の顔をした校長と、ヨーロッパ系の顔の教頭が、そんな先生のトップが内緒話をしてる様子は(ちなみに、顔がどこ系統であるかは関係ない)。僕はそんな目でお2人を眺めていた。

 そして、煬帝校長が

「ごらぁぁぁぁぁ!」

と怒号を浴びせてきたので、僕は飛び上がった。すると、

「いや、結局、怒るんですか!」

ナポレオン教頭にそうツッコミを入れられる。校長はそれを聞こうともせず、

「何で、校長が日没するところで、生徒が日出るところなんだ!同じ天子を名乗っているのも気に入らん!太子くんの目的は一体なんなんだ!」

と怒りながら、聞くので、僕は

「アメリカやロシア、中国に優位に立つため、生徒共和国の独立を認めて欲しいって言っていましたね。」

と答えると、校長は怒ったまま、

「太子は世界征服を目論んでるのか!?生徒共和国ってなんだ!?本当にあいつは本当にバカだな!」

と、ツッコんで、僕に返信の手紙と思われる紙を渡され、校長室から追い出されてしまった。

 僕は、早速、読んでみる。プルプルプル...。少し震えながら、腹いせに真っ二つに破ってから、細かくちぎり、

「粉ー雪ー!」

と言いながら、その細かい紙々を舞い上げた。えっ?何が書かれていたかって?そりゃ、妹子って男の名前か?妹っておい!最後に子っておい!だとか、言葉が失礼すぎるだとか色々だったが、何しか僕をディスる文面がたくさんあった。

 その後、案の定、学校の評価はさらに下がった。先生たちの噂によると、煬帝校長は

「数字に-があることを完全に忘れていた...。」

と嘆き、ナポレオン教頭はそれを

「大丈夫ですよ。これから、評価を上げていけば良いんですから!」

と励ましたそうだ。それから、お2人は

「ナポレオーン!」

「校長ー!」

と半泣きで抱擁したようだ。やっぱり、シュールだなー...。その様子を想像して、僕はまた同じような言葉が頭を過った。

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