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猫と出会い

作者: よよ

 吾輩は猫である。名前はもうある。

 .....期待を裏切ってしまい申し訳ないが、あるものはあるのだ。でも吾輩って言ってみたかったのだ。わかるでしょ?


 自由なのが猫の性分であるから、やりたいことをやり、言いたいことを言うのだ。でも、自分のことを吾輩と言うのは、ちょっと恥ずかしかった。わかるでしょ?

 なかなか使う機会もないから、今回はこれで通してみようと思う。何でも慣れだよね。


 夏目漱石、吾輩は猫である。猫だから喜ぶと思ったのか、歩も読んでおもしろいと思ったからなのか、吾輩に向かって音読して知ったのだ。インパクトのある始まりで、人間の作る物語というのは、よくできていると感心させられた。


 吾輩も物語を作りたいと思ったが、何も思いつかないからやめた。興味を持つことと諦めが早いこと、好きになったらとことん好きなのは、猫の良いところだと思っている。何か閃いたときに、また考えることにする。


 歩は中学生になってから、いろいろなことに興味を持ち出して、吾輩もいろいろな出会いがある。


 テニス部に入って毎日頑張っているようで、家でも映像を見て勉強している。一緒に見ていると、吾輩もテニスをしたくなる。あの黄色いボールが猫の本能を刺激する。テニスを見ている時の目はちょっとやばいかもしれない。


 音楽もよく聴くようになって、吾輩も一緒に楽しんでいる。特に衝撃だったのは、上原ひろみのMOVEだ。自然と身体が動いてしまった。ジャズとは猫のように自由な音楽で、もしかしたら猫のために作られたのかもしれない。


 映画も時々観ていて、この間観たマスクは刺激的だった。吾輩もマスクを着けて、一暴れしてみたいものだ。世界とは言わずとも、町内をびっくり仰天させるのもおもしろそうだ。犬よりも猫の方が上手くやりそうだと思わない?

 

 歩はいま、いろんな出会いを楽しんでいて、吾輩も一緒に楽しませてもらっている。吾輩は家から出られないから歩がいろいろなことに興味を持ってくれるのは、吾輩の楽しみも増えて嬉しい限りだ。

 これからも一緒にたくさんの出会いを楽しんでいく。

 あ、吾輩、馴染んできたでしょ?試してみること大事だね。

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