ど田舎ウェポン
千載一遇のチャンス——
この機を逃してはいけない——
今の俺に語りかけるのは、『この声』——
だれの声だ?
そう、俺の精神的マターである、琵琶湖の戦士の声だ。いつ出るか分からない、いつ会えるか分からない、偶発的自己啓発者。俺の人生の師匠。
“それ”は言った——
『お前に触れた人間が、皆消え、世界が荒廃しようとも、お前はお前の信じた道を、画鋲だらけの道を、いばらの道を歩いていけ。』
声はやんだかに思われたが、またもやしゃべりだした——
『図々しさも無いと世の中渡っていけないこともある』
(居直れ、ってことかなあ)
生きてるだけで俺は人に迷惑をかけてると思ってるけど、そうなっているものはなっているので、今更何を悩むことがある、ってことかあ?
『お前は“いて”いいんだよ。死んだらツマラナイ。』
「『じゃあ、」』——
「俺は」『お前は』、
「生きる」『生きろ』