表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
図書館の管理人  作者: 白崎詩葉


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

22/26

5ページ 殺人鬼②

 アメリカ

 夜の森。


「さっさと本に戻りなさい。青髭!」

 

 ネモフィラは、青い髭をはやした男に怒鳴る。


『青髭』

 シャルル・ペロー童話集の一つ。

 青い髭を生やした「青髭」は、7回目の結婚で4人兄弟の末の妹と結婚する。

 ある日、青髭から開けてはいけない扉を妹が開け、その中には、先妻たちの死体だった。青髭に殺されそうになった時に、二人の兄に倒したことで妹は助かったという話。

 


ネモフィラは大ハサミで短剣を持つ青髭に向ける。青髭も短剣を持ち直し、ネモフィラに襲いかかる。

 大ハサミと短剣がぶつかり合う。


「おい、フィラ!相手はBランクだ。時間をかけるな!」

「分かっている!」



 知名度によって魔力の度合いが変わる。

Bランクのキャストは、国内でも知名度が少ないから、魔力も少ない。それにヨーロッパではそれほど知名度が少ないなら、アメリカも変わらない。

 苦戦するほどのキャストではない。けど。


「私たち、キャストは登場人物に合った魂。つまり大半が人間だってことよ」



 かぐやの言葉に気になって戦いに集中ができなかった。

 キャストから人間を守るのが、図書館の管理人の仕事。

だとしたら、キャスト化した人間は対象にならないのか。

 分からない。いくら考えても分からない。考えてどうする。

 今考えることではない。仕事をしなければ。

 けど、目の前にいる青髭も人の姿をしている。だとしたら、元は人間。

 

「フィラ!」


 青髭が短刀を下ろしている。

 大ハサミで振れば、本に戻る。


「つまり大半が人間だってことよ」


 大ハサミの刃を反対にして、青髭の腹に押し飛ばす。

 手の力が抜け、大ハサミが落ちる。


――なんで。切らなかった。


「フィラ!」


 チャールズの声だった。

 声のした方へと向く。

 見たことがない顔をしていた。

 驚いたような顔だった。


「なぜ、切らなかった・・・」


 地震でも分からない。

 確かに切れるチャンスがあった。

 けど、切らずに飛ばした。

 関わってはいけない。切ってはいけない。保護対象となっている人間かもしれないから、切らなかったのだろうか。


「今はいい。結界の外に出た。早く回収するぞ」


 キャストを逃がさないため、人が入らないように張った結界。

 このままでは人に襲われる。


「ええ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ