4ページ 日本童話②
「フィラ・・・」
チャールズも目開いている。
「なんで・・・布一枚にきているのよ!気色悪い!」
なぜだろう。寒気がする。精神的に受け入れられない。
「金太郎でしょ。それにどうして大人の姿なのよ!子供が有名でしょ!」
金太郎は子供の姿がこの国では一般的。それが大人の姿でしかも布一枚にする。
「大人なのは知らないが、これじゃないとアイデンティティーなくなるし、合う服がない」
金太郎が堂々と胸を張っていう。
「納得できない!」
声を上げる。
「おまえ・・・どうした・・・」
チャールズも動揺している。
――私も分からない。
「だって・・・今までキャストを見てきたけど、こんな・・・こんな・・・ふざけた格好をして・・・これが世にいう変態者ね!」
肌を露出する。変な格好をする。通常では理解できない行動する人種。人間が怖がるのも分かる。
「布一枚しかないのは認めるが、露出はしていないぞ」
「違う!」
その時、また繋がっている刃が迫ってくる。
すぐに背後に飛び、避ける。
「何をやっているんですか」
繋がっている刃が釣りのような剣になった。
もう一人の男が現れた。
長髪に青い和服を着た男だった。
桃印の布。釣りのような剣。この二人ももしかしたら。
「そうか。他二人は・・・」
チャールズが言いかけたところで。
「おっと。ここからは俺らが名乗らせろ」
サムライに止める。
「は?」
チャールズは首をかしげる。
「犬、キジ、猿、キビ団子と言えば、知らない者はいない。桃から生まれた桃太郎!」
サムライ姿の桃太郎はボーズを決める。
「カメを助け、竜宮城へ招待。時過ぎてバットエンドを向かる浦島太郎」
釣り人の浦島太郎は言う。
「クマと退治、鉞担いだ力持ちの金太郎」
布一枚の金太郎は言う。
「「「俺たち!三人揃ってか!」」」
バンバンバン!「「「ぎゃあ~!」」」
三人そろって大げさに後ろへ飛ぶ。
チャールズが無言で弾を撃っていた。
「あれ?どうしたの・・・らしくないけど・・・」
ネモフィラもチャールズの意外な行動に驚く。
「早く本の中に戻す」
チャールズがまるでゴミを見るような目で見下ろしている。
「目障り」
「チャールズもそう感じるんだね。意外」
「何済んだ!最後まで名乗らせろ!」
「出来なかったら恥ずかしいだろうか!」
「いやですね。冗談を通じないとは」
キャストたちがなぜか批判する。
「断固拒否」
ここまで言うチャールズも初めて見た。
『桃太郎』、『浦島太郎』、『金太郎』。
どのキャストも日本では有名な童話。かなり強いはず。Aランク並に強い。
おかしなキャストだか、油断はできない。
「たく。作戦行くぞ!」
「そうですね」
「俺は女と相手する」
金太郎はまっすぐ迫ってくる。
「ちょ!来ないで!」
オノを大ハサミで受け取るも、金太郎は力任せに飛ばされる。
「フィラ!」
チャールズが駆け付けようとするが。
「おっと!」
桃太郎と浦島太郎が目の前に立ち、行く道を防がれる。
「俺を無視するとはいい度胸しているじゃないか」
「なめてますね」
持っていた剣を構える。
「本当に目障りだ」
チャールズは、銃と剣を構える。




