いつかまた、君に逢えるなら
俺の彼女が死んだ。
元彼に、見つかって……
どうして、俺が居たのに。
泣いても、泣いても。
お前の笑顔が見れない。
……いつかまた、君に逢えるなら。
▫▫▫
「ねえ、創多。起きてよ」
誰かの声が聞こえる。
そして……揺さぶられている。
(………っ!?)
俺は飛び起きる。
日が暮れる砂浜と、彼女――
「……実千華、お前死んだんじゃねえのか」
「何よ、物騒な事を言って」
実千華は、そう言って笑う。
何かが、おかしい。
そう思って俺は携帯を見る。
それは、あの日。
実千華が死んだ日。
(そうだ、俺ら……)
夕方、海辺で散歩をしていたんだっけ。
で、その帰り道に襲われて―――
「……ねえ。『死んだんじゃねえのか』って、どういう事?」
ふと、彼女が聞く。
多分だが、俺は何かのタイミングで『この日』にタイムリープをしている。
……もしかして、『彼女を救ってくれ』って事じゃねえのか?
「ねえってば!」
「……!!すまない」
この事は、実千華に言わないでおこう。
「この後、どうしようかって思ってな」
「あれ、近場のレストランで食事をするって言ってたよね」
そうだ、そうだった。
「それじゃ、行こうか」
俺が言うと、彼女は頷いた。
▪▪▪
食事を済ませた。
あの時は感じていなかったが、誰かがずっとつけているような気がする。
「……じゃあ、私これで帰るね」
実千華がそう言う。
「待て、実千華」
行こうとする彼女を、俺は引き止める。
「どうしたの、創多」
「今日は俺が家まで送り届けるよ。一人じゃ心配だしな」
そう俺が返すと、彼女は笑顔を見せる。
「そっか。じゃあ、行こっか」
▫▫▫
そのまま、何事もなく路地裏に入っていく。
「ここ、一人じゃ怖いんだよねぇ」
ふと彼女が呟く。
「そうだな……」
その時、背後から誰かが来るのが分かる。
(……!?)
俺は振り返ると、そこにはアイツが―――
「……ねえ、創多。何であの時、私を庇ったのよ。ねえ、起きてってば……」




