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第21話 鍛冶師グリゴス/カズヒト

 『アッソー・グリゴス』年齢は30歳でヤーマ人とドワーフとのハーフの男だがおそらく『謎の種族』の血も混じっているそうだ。


 彼は軍務大臣ソーガ・エイシの専属刀鍛冶師である父、アッソー・モリゴスの長男であり弟子の一人でもある。最近、父親から独立し、この町『アスカール』で鍛冶屋を始めたばかりだ。


 グリゴスを見て少し動揺しているヒメカに俺は改めて説明をする。


「ヒメカ、グリゴスとは『剣術大会』終了後に声をかえられて知り合ったんだ。俺の剣が気になったからって……それで少し話をしたんだけど、とてもウマが合ってさ……それで彼は『鍛冶師』の父親から近々独立をしてこのアスカールで店を始めるからお客第一号は是非俺にと言ってくれていたんだよ」


「そ、そうなんだぁ。あの有名な『鍛冶師』モリゴスの息子さんだったのね。どうりで髭が……いえ、ごめんなさい……」


「ハハハハハ!! 気になさらなくてかまわんよ、ヒメカ王女! ワシの見た目と年齢が不釣り合いだと思ったのでしょう?」


「え? いや、そのぉ……っていうかグリゴスは私のことを知っているの?」


「そりゃぁこの国の人間でヒメカ王女の顔を知らない者なんて一人もおらんでしょう。このアスカールの町もそうですがいたるところに『王室宣伝用』のヒメカ王女巨大ポスターが貼られていますしなぁ……ワシの見た数枚のポスターには『姫、結婚してください』って書かれていましたが本当にヒメカ王女は大人気ですなぁ」


 えっ!? そんなポスターがあったのか!?

 誰だ、そんなふざけたことを書いた奴は!?

 もしかしてあの『3バカ』じゃないだろうな!?


「フフフ、きっと誰かがいたずらで書いたのよ。誰も私なんかと結婚したい男性なんていないと思うわ。王女と結婚なんて面倒なことしかないと思うし……」


 ヒメカはそう言いながらチラッと俺の方を見たが顔は真っ赤で瞳は潤んでいる。

 

 なんて可愛い表情をするんだ?

 これは俺に結婚してくれアピールをしているのか?

 ほんとヒメカとの結婚が俺にとったは最大の悩みだよ……


 って今はヒメカのアピールを気にしている場合じゃなかったな。

 グリゴスが『依頼していたもの』を持ってきてくれたんだろうし。


「それでグリゴス、今日は依頼していた『魔剣』を持って来てくれたんだろ?」


「おう、そうなんじゃ。カズヒトの魔剣がついに完成してのぉ。居ても立っても居られず直ぐに来たんだよ」


「魔剣? カズヒトの魔剣てこと?」


「そうだよヒメカ。グリゴスは俺のために魔剣を作ってくれたんだよ。ついでにアルスのもだけど、アルスは短剣に変更するから、これは再注文になってしまうけど大丈夫かな?」


「ハッハッハ、それは大丈夫じゃ。実はワシも前からアルスは短剣向きだと思っていてのぉ、今回普通の剣と短剣の両方を作ってきたんじゃ」


「え、そうなのぉ? めちゃくちゃ嬉しいよぉ! さっすが~グリゴスだねぇ」


「更に言えば、アルスは両刀でいくべきだと思ってのぉ、2本作ってきてやったぞ」


「えーっ、そうなのぉ!? す、凄いよグリゴス!! 本当にありがとう!!」


 そっか……『二刀流』かぁ……

 アルスならそれもアリだな。


 さすがはグリゴス、剣術の才は無いが剣士を見る目はあると言っていただけのことはあるよな。


 ん? 


 ヒメカが何か不思議そうな顔をしているけど、どうかしたのだろうか?


「ヒメカ、不思議そうな顔をしているけどどうかしたのかい?」


「いえ、グリゴスの魔剣は凄いと思うのだけど、あれだけ剣術能力があるカズヒトに今更、魔剣って必要なのかなぁと思って……」


「ああ、なるほどね。でも『魔力値ゼロ』の俺にとって魔剣は必須アイテムだと思うんだ。まぁこれも剣術大会後にグリゴスから指摘されて気づいたんだけどね」


「魔剣が必須アイテム?」


 ヒメカが更に不思議そうな表情をしている。


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