第12話 神聖な日の夜/ヒメカ
カズヒトと出会ってから5年の月日が経ち……
現在、私は20歳
そして『ニホン』という異世界からやって来たカズヒトは25歳……
私はカズヒトと出会って直ぐに連合王国の王であり父でもある『オーガ・タケル王』に異世界からやってきたカズヒトのことを説明したけどお父様は意外にあっさりと受け入れてくれた。
それでお父様が私に「カズヒトにこの国の言葉や文字、歴史、文化などを教えるように」と言ってくれた時はとても嬉しかったのを覚えている。
私がカズヒトの『家庭教師』だなんていつも彼と一緒にいれると思うと凄くテンションが上がったものだわ。
そして私のカズヒトに対しての家庭教師が始まったのだけど……
私の教え方が良かったというよりも彼の理解力が凄かったというのが正しいと思うけど、彼は猛スピードでにヤーマ連合王国の言葉や文字、それに文化を吸収していく。
逆に私の方が彼のいた『ニホン』という国の文化や歴史などを教えてくれるようになり、どちらが家庭教師なの? っていう程にカズヒトはヤーマ連合王国に馴染んでいってくれたのが私にとってはとても幸せだった。
そんなカズヒトには2つの特徴があった。
まず1つ目はこの国で唯一、魔法が使えない人間であること……
魔力測定器で測定したら魔力値は0……
これは私も驚いたけど彼のいた国では当たり前のことで魔法というものは空想の世界の話だけだということだった……
でももう1つの特徴は彼自身も驚いていたことだけどカズヒトの身体能力値がなんと999……
あり得ない数値だった。ヤーマ連合王国最強の戦士でさえ魔力値は99だから、彼はその10倍もの身体能力値を持っていることになる。
数値を測定した際、近くにお父様もいたけど、あの時彼の能力を見て呟いた「2000年の時を経て……」という言葉が少し気になったけど、どういう意味なんだろう……?
そんなこんなで私達は常に行動を共にしているうちに私だけが彼に片思いしていたのではなく彼もまた私のことが以前から好きだったことが分かり天にも昇る気持ちになり凄く幸せだった。
そして私が17歳の頃、正式に付き合うようになったけど二人の関係はキス止まり……
私はいつでも彼に全てを捧げたかったけど、彼は「ニホンの法律を守る」と頑なに聞かなかったのがどこか可愛らしかったわ。
それで私が18歳になった年の冬、ヤーマ歴2045年12月25日、彼のいた世界では『神聖な日』と言われている夜に晴れて私達は結ばれた。
そして現在20歳になった私。
今日は幼馴染のグリス、カイシ、ダルゴの3人が私に用があるということで私の部屋に来るそうだけど、その前にお父様に見せたいものがると言われて王室に呼ばれている。
見せたいものって何だろう? という思いと私の部屋にカズヒトとあの3人だけにするのがとても不安でならなかった。
早くお父様の用事を済ませて私の部屋に戻らないと何だか面倒なことが起こる予感がするわ。




