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第9話 国王の重臣達/カズヒト

 ヤーマ連合王国には現在、生粋のヤーマ人はいない。全て多人種との混血である。


 ヤーマ人などの人間やエルフ族の血が濃いものは魔力値が高く、謎の種族やドワーフ族、獣人族などの血が濃いものは身体能力値が高いという偏りはあるみたいだが、魔力ゼロの人間というのは一人もいないらしい。


 従ってこの国で、いや、このムーア大陸で魔力値ゼロの人間は俺だけということになる。少し恥ずかしい気もするがこればっかりは致し方のないことだ。


 話は変わるがヒメカの父でありヤーマ連合王国の王の名は『オーガ・タケル』といい、年齢は45歳だ。


 そんなタケル国王の周りには常に3名の人物がいる。


 1人は連合王国宰相兼科学技術大臣とう肩書を持っている『オットモー・ゲイル』といい年齢は50歳。


 中肉中背の体格で姿勢が良く、白髪の後ろ髪をくくっている見るからに紳士といった感じの人物である。


 彼の魔力値は60、身体能力値は50で共に平均値であるが代々、オットモー家は知力が長けた家系でタケル国王始め歴代国王から一番信頼を得ている家系でもある。


 故に現在のオットモー家当主でもあるゲイルはタケル国王より年上ということもあり兄のような存在で良き相談相手になっているそうだ。

 

 もう1人は軍務大臣の肩書を持つ『ソーガ・エイシ』といい年齢は45歳。


 身長が2メートルはあると思われる大男、赤髪で右頬の大きな傷と立派な口髭が特徴の男だ。


 魔力値は30とさほど高くないが身体能力値は99で俺が現れるまでは国一番だとヒメカが言っていた。しかし俺が999というのは国王とヒメカ以外は誰も知らないのでソーガ・エイシは今も自分が国一番の身体能力の持ち主だと思っているだろう。


 それとソーガ家の特徴としてあげられるのは連合王国建国の祖でもある『謎の人種』の血が濃いと言われている。だから魔力値は低い代わりに身体能力値が高いのだろうとヒメカが言っていた。


 彼は20年前に『魔王帝国』の属国である『ゴクア国』が魔物1000匹を使って連合王国の1つ『中央魔法共和国』を攻めてきた際、援軍として向かう。


 そして彼は1人で魔力値の高い魔物100匹を魔剣一本で切り殺していき、残りの魔物達が逃げ帰ったという逸話がある。それ以来、彼は『ヤーマ連合王国の英雄』と呼ばれるようになったのだ。


 彼は先日の『剣術大会』に顔を出していたので俺の剣術は見られている。果たして彼は俺の剣術……かなり手を抜いてしまった剣術をどう思っていたのだろうかと密かに気になっている。



 そして最後の1人が内務大臣の肩書を持つ『モノーベ・ゴルド』といい年齢は45歳、ソーガ・エイシと同い年の男だ。魔力値は55、身体能力値は51とオットモー・ゲイルと同じく平均値である。


 宰相オットモーと同じような体格をしているが眼鏡をかけており、少し猫背気味なのと髪の毛が一本も無いのが特徴の人物だ。


 彼と軍務大臣ソーガとは犬猿の仲だとヒメカは言っていた。まぁ、同い年にありがちなことだろうな。しかし彼は数字、特に計算が強く国の経理を全て担っている優れた人物なのは確かだ。



 そんな3名には共通点がある。


 まずはタケル国王とは幼馴染であること。それと、それぞれ年頃の俺と同年代の息子がいるということだ。そしてその息子達全員がヒメカに恋心を抱いているということだろう。ちなみにヒメカはそれに全く気付いていない。


 更にもう1つ共通点があると言えば、常にヒメカの傍にいる俺はその3名からメチャクチャ嫌われているということだ。


 そしてそんな3名が現在揃ってヒメカの部屋にいる。ちなみにヒメカは国王に呼ばれて不在……俺にとっては最悪の状況だ。


「おい、カズヒト! ヒメカ王女はいつ戻ってくるんだ!?」


 はぁ……面倒な奴らが来てしまったなぁ……



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