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ミッション1:チャイルドオークション事件(2)

指令が出たり、舞姫や夢姫のちょっとした事が分かったり、な回です。

楽しんで頂けたら嬉しいです。

(5)


「「おかえりなさいませ、舞姫まき様。」」


玄関から邸内ていないに入った舞姫まきにメイド姿の2体のアンドロイドがお辞儀し、声を掛けた。


「アウィス、キャンテ、ただいまですわ。」


光姫みきが開発し、汎用型として流通しているものをモニタリング用に運用している1体、アウィスにカバンを預け、


「お願いしますわ。」


声を掛けるともう1体、キャンテをしたがえて浴室に向かった。

脱衣室に入ると舞姫まきはブレザーとスカートを脱ぎ、リボンタイを外して渡すと、


「失礼致します。」


キャンテが一礼いちれいして脱衣室を出ていった。

舞姫まきは残りの服と下着を脱いで浴室に入っていくと、


「はぁ、ゆっくりお湯にかりたかったですわ。」


ぼやきながらささっとシャワーで汗を流した。

浴室を出るとアウィスが脱衣室を温め、着替えを用意して待っていた。

※脱衣室を温めたのはまだ春先で肌寒い為、体を冷やさないようにとの配慮です。


「ありがとうですわ。」


お礼を言って着替えると、アウィスがドライヤーで髪を乾かしてくれた。


「ありがとう、気持ち良かったですわ。」

「お役に立てて光栄です。」

「では、あとをお願いしますわ。」

「はい、うけたまわりました。」


頭を下げ返答したアウィスに後片付あとかたづけを任せて脱衣室を後にした。


(6)


舞姫まきが2階に上がって行くと、ドアを開けた状態で糸姫しきが待っていた。

会議などに使ってる小さめの部屋、そこに舞姫まきが入ると糸姫しきが追って入り扉を閉めた。


「おっかえり〜、舞姫まき〜。」


先に入っていた光姫みきがゆる〜く声を掛けた。

のと同時に、夢姫ゆきが目を覚まし、


「あ、舞姫まきにゃん、おかえにゃ〜。」


声を掛けた。


光姫みきさん、夢姫ゆきさん、お待たせですわ。」


言いながら、いつものソファーに腰を下ろした。

3人が揃ったので、


「んじゃ、始めるよ。

 今回は黄色だから緊急度高めね。」


SDカードの色を2人見せてからノートパソコンの挿入口スロットし込んだ。

程なく部屋の天井に設置されたbluetoothスピーカーから自動再生に設定されていた音声が聞こえてきた。


【みなさん、お元気かしら?】

【マダムポアレはとっても元気よ】


年配っぽい声音こわねでお馴染みの挨拶から始まった。


「相変わらずね。」

「お元気そうでなによりですわ。」

「そうだにゃ。」


なんて突っ込んでいると、


はこれくらいでいいかしら?】


3人が何か言っている想定で少しを開けていた。

それもいつもの事なので、聞き流して続きに耳をかたむける。


【それでは本題に入りますよ】

【最近、幼稚園児から小学生低学年くらいのお子さんの誘拐が増えているのはご存知かしら?】


光姫みき舞姫まきうなずき、夢姫ゆきは ”そにゃの?” って顔をしている。


【そのお子さんたちをオークションで販売しようとしているみたいなの。】

【そこで今回の指令おねがい

【お子さんたちを救出してオークションを開催出来ないようにしてちょうだい】

【それとオークション参加者のリストを入手してほしいのね】

【あと可能なら黒幕も付けてくれると素敵だわ】

【でも、あまり時間がなさそうだから急いでね】

【それじゃ朗報ろうほうを待っていますよ】


それだけ言って音声が途絶とだえた。


「子供を売るなんて極悪非道ですわ!

 そんなゴミ虫は完全粉砕ですわ!」


舞姫まきが変な四字熟語混じりの怒りの声を上げた。


「にゃんとも、ゆるせないにゃ!」


夢姫ゆきが髪を逆立たせ、怒気のこもった声を上げた。


「それじゃ、今日中に調べておくわ。

 糸姫しき、手伝って。」


光姫みきの言葉に、


うけたまわりました。」


糸姫しきが答えた。


「ああもう、ムカムカが爆発寸前ですわ。

 ちょっと発散してきますわ。」


そう言って舞姫まきがドスドスと足音を響かせながら部屋を出ていった。


「にゃふ〜、にゃぁはもうひと眠りするにゃ。」


あくびをして眠そうに目をこすりながら夢姫ゆきも部屋を出ていった。


「ああ、今夜は徹夜オールになりそうね。

 糸姫しき、良く冷えた強炭酸ペプシ持ってきて。」


言いながらノートパソコンを閉じて持ち上げ、光姫みきも部屋を出ていった。


「すぐに伺います。」


お辞儀しながら答えた糸姫しきは、


『アウィス、光姫みき様の部屋にいつものをお持ちして下さい。

 キャンテ、光姫みき様用に軽食を用意して下さい。』


脳波連携通信コミュリンクで指示すると、部屋を片付けてから光姫みきが情報収集に使っているコンピュータルームに向かった。


(7)


んにゃ〜


自室に戻った夢姫ゆきは猫の鳴き声に気付き、窓に近付いた。


にゃ〜う


「てぃあら、ご苦労にゃ。」


言って窓を開けた。


「それで、どうかにゃ?」


にゃ、にゃにゃん、にゃ〜にゃ


「にゃるほど、分かったにゃ。

 じゃ、夜に合流にゃ。」


にゃふ


答えるように返事したてぃあらに、


「いつものにゃ。」


机の上に置いていた小魚が詰まった小さな袋を渡した。

それをくわえると小さく頭を動かして、てぃあらは去っていった。

見送った夢姫ゆきは窓を閉めると、ソファーの上で丸くなって、


「夕飯は、何か、にゃ。。」


楽しそうにつぶやきながら幸せそうな寝息を立てた。


(8)


トレーニングルームに入った舞姫まきは運動着に着替えると、10体の戦闘訓練用ロボ(ポンくん)を起動した。


「まずは、ウォームアップですわ。」


そう言って無手 (武器を持っていない状態)で10体のポンくん相手に格闘戦を開始した。


トン


と床を軽く蹴って目の前の1体に近付くと、


ふわっ、くるん


重力がなくなったかのようにくるっと半回転させられたポンくんが後頭部から床に落とされた。


動きの止まっている舞姫まきに2体のポンくんが殴り掛かる。

のを、


すっ


と後ろに下がってかわし、円をえがくような足捌あしさばきで1体の背後に回りこんだ。

そこにポンくんの右肘みぎひじが迫ってくる。

のを体を半捻はんひねってかわしながら、肘攻撃の勢いを利用して腕に手を掛け、頭を押さえて、


くるん


と半回転させ、


ドガシャン


その直線上に立っていた1体に投げぶつけた。


がら空きの舞姫まきの背後から1体が羽交はがい締めで動けなくすると、別の1体が顔を目掛けて右拳みぎこぶしを突き出してきた。


舞姫まきは力を抜いて体を落としながら頭をかたむけてけた。

右拳みぎこぶしが背後の1体の顔面にヒットした。


拘束こうそくが緩み腕を抜いた舞姫まきは後の1体に体をあずけけながら、両足を押さえ、


ドサ


体ごとうしろの1体を押し倒し、うしろに転がって両膝を顔面に落としてから、


トン


着地してすぐさま、


くるっ


と向きを変え、後に居た1体の左太ももを右に押しをはらうのと同時に反対側の脇の下を左に押して体を時計回りに、


くるん


と半回転させ、頭から床に落とした。


残った4体が前後左右から一斉いっせいに殴りかかってくるのを、


ぐん


体を下げながら左右から近付く腕を引っ張って、2体を近づけ、


ガガン


前後からの拳で殴らせて倒し、前の1体ののどに手をあて、ななめ後ろに押してバランスを崩させながら、両足を払って、


くるん


と半回転させ、後頭部から床に落とした。

動きの止まった舞姫まきを残った1体が背後から覆いかぶさって来るのを、


どん


中腰になって背中で受け止め、ポンくんの首に腕を回して、体を丸めながら、


トン


軽く床を蹴って、一緒に回転して背中から投げ落とした。

ゆっくり立ち上がりると、


「いい感じに体がほぐれましたわ。

 時間は、2分48秒、まぁまぁですわ。」


体を伸ばしながら言い放った舞姫まきはサンダとガイラの収まったホルスターベルトを腰に巻き付けると、


「それじゃ、本番ですわ。」


にんまり楽しいそうな笑顔を浮かべ完全にバトルスイッチが入った舞姫まきは、1時間ほどポンくんに鬱憤うっぷんをぶつけまくった。

如何でしたが?

夢姫は猫と何を話したのか?

そして暴れる舞姫。

次回は光姫の調査の回。

オークションの情報は入手出来るのか?

次回もお楽しみに。

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