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ミッション1:チャイルドオークション事件(1)

今回はキャラ紹介も兼ねた日常回です。

光姫が受け取ったのは!?

楽しんで頂けたら嬉しいです。

(1)


ピピピ、ピピピ


室内に呼び鈴アラームが鳴り響いた。


「は〜い、ど〜ぞ〜。」


光姫みきがゆるーく返事すると、自動ドアがスライドし、


「失礼致します。」


室内に入ってきたメイド服の女性型アンドロイド・糸姫しきが、


光姫みき様、これが届いておりました。」


銀のトレイに乗せたSDカードを差し出した。

それを見た光姫みきが、


「指令、かぁ。」


若干じゃっかん面倒くさそうな声でつぶやき、


「ありがと。」


お礼を言ってSDカードをつまみ取った。


伝甲斐でんかい光姫みき、コードネーム ”むぎこ”、18歳。

15歳の時に飛び級で大学を卒業し、舞姫まきの父の会社でアンドロイドの開発をしていた。

その技術で複数の特許を取得していて、今は舞姫まきやしきで怪しげな物 (作戦実行時に使うアイテムなど)を開発している。

本人曰ほんにんいわく、遊んでるわけじゃない、そうです。


液体を入れた鍋を熱して状態を見ている光姫みきに、


「それでは舞姫まき様のお迎えに行ってまいります。」


会釈えしゃくし、部屋を出ようとする糸姫しきに、


夢姫ゆきは?」


光姫みきが問い掛けた。


「少し前にお戻りになられています。」

「今、どこ?」

「確認致します。」


答えた糸姫しきが、


捜索サーチ。」


センサーを捜索サーチモードにして夢姫ゆきの居場所を調べ、


「おられました。

 屋根の上で、寝ておられます。」


発見し、報告した。


「いつも通りだね。

 落っこちる前に捕獲し(つれ)てきてくれる?」

「了解しました。」


答えた糸姫しきは、


「最短でお連れ致します。」


そう言って、窓を開くと、


トン!


と窓枠を蹴って、外に飛び出した。


(2)


ふわつ


と外に飛び出した糸姫しきは、


クルっ


と体を半捻はんひねると左腕を屋根に向けて伸ばし、


パシュ


手のひらからアンカー付きワイヤーを発射した。


シュルルルルーーーーーッ


ワイヤーは屋根に向かって飛んでいき、


くるくるくる、カチン


突起 (いつも使っているやつ)に巻き付き、アンカーから出たフックが引っ掛かって、


ギュッ


しまり、安定した。


キュルルルル


ワイヤーを高速で巻き込み、屋根に向かって引き上げられた糸姫しきは、


トン


屋根のふちを蹴り、


スタっ


屋根の上に着地した。


きょろきょろ


辺りを見回すし、夢姫ゆきを発見した。

今日は屋根の出入りに使っている小窓の小屋根こやねの上に腕で引っ掛かって ”への字” で乗っかって寝ていた。


「落ちない、のでしょうか?」


つぶやきながら、引っ掛けたままのワイヤーを緩め、伸ばしながら夢姫ゆきに近付くと、


夢姫ゆき様、起きて下さい。」


声を掛けながら体を揺すってみた。

が、


「う〜、にゃ〜、、。」


寝言が返ってきた。


猫巻ねこまき夢姫ゆき、コードネーム ”にゃこ”、16歳。

普通の私立高校の1年生。

普段は猫と遊んでいるか寝ている。

授業中もほぼ寝ているが、試験の点は良く、トップ10内に入っている。

本人曰ほんにんいわく、睡眠学習、だそうです。


本格的に起こすとなると時間が掛かるので、


「仕方がありません、失礼致します。」


一応声を掛けてから、夢姫ゆきを肩に担いで屋根の端に移動し、


トン!


飛び降り、


キュルルルル


ワイヤーを長さを調整して巻き込んだ。


クン


ワイヤーの長さで落下が止まり、壁に向かって揺り戻される勢いを利用し、


カチン


アンカーを解除して、さっき飛び出した窓に飛び込んだ。


(3)


ザザザーーッ


夢姫ゆきを担いだ糸姫しきが窓から飛び込んできた。


「おかえり〜。

 そこに置いておいて。」

「了解しました。」


ドサ


答え、いつものように夢姫ゆきをソファの上に下ろして寝かせ、


「では、舞姫まき様のお迎えに行ってまいります。」


と言って部屋を出ていった。


メンバーが揃うまで指令確認は出来ないので、光姫みきは開発中の物の製作に集中した。


なにやら色々混ぜ合わせて出来上がったのは、ドロっとしたゲル状の何か。


「よし。

 これで吸水量が倍になったはずよ。」


光姫みきは出来たゲルのトロみを確認しながら満足そうにニマニマし、


「試してみないとね。」


そんな事をつぶやきながら、ゲルを持ってうきうきと部屋を出ていった。


「うにゃ〜ん。。」


寝ている夢姫ゆきを放置して。


(4)


舞姫まきさん、ごきげんよう。」


声を掛けてくるクラスメイトたちに、


「みなさま、ごきんげんようですわ。」


にこやかに挨拶を返し、教室を後にした。

舞姫まきが通っているのは、


咲良さくら女学院


の高等部。

母親が校長のお嬢様学校で、それなりの地位の者の子供たちが通っている。


送迎必須で片道30分以内なら車での通学が可能。

そうでない者は入寮する事になっている。


舞姫まきは通学なので駐車スペースに向かって歩いていった。

駐車スペースにはそれぞれの駐車位置が設定されている。

混雑を避ける為、乗り降りはその場所に駐車して行うようになっている。


自分の駐車位置に近付くと、車の横に糸姫しきが立っているのが見えた。

車のそばまで行くと、


舞姫まき様、お疲れさまでした。」


言ながら糸姫しきがお辞儀し、後部座席のドアを開けた。


「ご苦労さまですわ、糸姫しき。」


言いながら舞姫まきが乗り込んだ。


裏咲良うらさくら舞姫まき、コードネーム ”おじょう”、17歳。

生徒会長に、と周りから推される程に成績優秀で人望があるものの、仕事ミッションがあるので断った。

運動神経も良く、特に後輩から慕われファンクラブもあるらしい。

実はただのバトルマニア。

本人曰ほんにんいわく、ちょっと楽しいかな、くらいですわ、だそうです。


糸姫いきはドアを閉め運転席に乗り込むと、しっかり安全確認をして車を動かした。


「ふぅ、今日も退屈な1日でしたわぁ。。」


ため息をき、疲れまじりの声でつぶくも、


「でっもぉ、帰ったらぁ、、。」


うきうきした声に変わり、言い掛けた言葉をさえぎって、


舞姫まき様、戻られましたら指令確認ブリーフィングでございます。」


糸姫しきが口をはさんだ。

それを聞いた舞姫まきが落胆の表情で、


「はぁぁぁ、ですわぁぁぁ。。」


なげきの言葉を漏らし、


「帰ったらサンダとガイラと戦闘訓練する(あそぶ)つもりだったのですわ。

 ああ、超絶落胆、ですわぁぁ。」


変な四字熟語を言いながらうなだれた。

※ちなみにサンダとガイラは舞姫まきの愛銃の名前です。


後部座席うしろでブツブツと文句を言っているのはいつもの事なので、糸姫しきは気にする事なく車を走らせ、やしきへと戻っていった。

如何でしたか?

3ヒロインの日常が垣間見えたでしょうか?

こんな3人がSDカードを確認すると!?

次回もお楽しみに。

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