雨が好きと言いたかった
ーーねぇ、好き嫌いから人のことってどのくらいわかるの??ーー
私は晴れてる空よりも、雨が降ってる空の方が好き。
私の悲しい気持ちを体現してくれるから
雲一つない鮮やかな青空よりも、どんよりと分厚つくて空を薄暗くする雨雲の方が好感が持てる
あんなに何もない空は圧巻だが、不安になる
暗い空は一日中夜のように感じさせて、ワクワクする
私が雨の匂いがすると言えば、友人は決まっていつも大気中のほこりの匂いだと話してくる
それなら、私は芥の匂いで落ち着く人間なのだろう……
私は鳥の鳴き声よりも、雨音が好き。
私のモヤモヤする気持ちを掻き消してくれるから
朝の鳥や夏の蝉の鳴き声よりも、窓や地面に跳ねる雨音の方が趣きがある
時間や季節を知らせてくれる音は自分を気づかせてくれるが、鬱陶しくもなる
雨音の無造作で力強いところを、リスペクトする
私が外に出ると、天気予報の雨が的中し始めることが多い
だから、私は雨に好かれてるのだろう……
涙よりも規則正しく、
ポツポツ、ザーザーと音を出し、流れる
そんな姿に惹かれてしまう……
明るいものだけがよいなんて欺瞞だ
嘘つく自分なんて雨に流してもらいたい
読んでいただき、ありがとうございます!
久しぶりに投稿できてよかったし、楽しかったです。
雨じゃない日に書きました。個人的に鳴き声が苦手なのは、その動物も苦手なことが多いんですよね…
感性は人それぞれ。私もまあまあ書きなぶってしまいましたが、あしからず……
(書き殴るというよりも書きなぶるといった気持ち…ミスではないです。)