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ゲーム世界は予想以上に過酷  作者: Zero
第壱章  初期開発
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第1話【最初の一手】

第壱章 第1話【最初の一手】



「はっ!?」


目が覚めると知らない天井だった…というのは嘘である。俺はここに見覚えがあった。


「サラ! サラはいるか!」


今までであればコマンドで召喚すればよかったがコマンドの使用方法がわからない現状は口で呼ぶしかない。しばらく待ってみるかと思っているとすぐにドアをノックする音が響いた。


「失礼いたします。御呼びでしょうか司令」


メイドカフェなどにあるタイプではないしっかりとした由緒正しいメイド服に身を包んだ。黒髪の和風美人が頭を下げて俺に挨拶してくる。あまり混乱もせずある程度理解している自分に驚きつつも現状を飲み込む。


「現状の確認をしたい。資料を持ってきてくれるか」


「どのような資料でしょうか?」


「すべてだ」


「かしこまりました」


ゲームでさえここまでリアルではなかった。と言うことは紛れもない現実であろう。問題はここにいるということは俺が死んだのかあの光で連れてこられたのかと言うこと…。まぁ、現実世界に未練はない。どうせ、働きもせずこのゲームをやり続けるだけなのだから…。


ただ、この世界を現実とした場合は俺の寿命なんかはどうなるんだろうか? ゲーム内のNPCなどは平均寿命が500歳だった。基礎技術でそれなのでさらに延命が可能だ。俺の状況次第ではほぼ不老と言っても過言ではないだろう。それくらいには俺のデータは発展していた。


「お持ちいたしました」


一つの端末をサラが持ってくる。サラは俺が身の回りの世話をさせるために作った汎用アンドロイドだ。非常に有能で戦闘以外の大抵の作業をさせる事が出来る。


「初期状態か…配下はアンドロイドだけ持ち越し、星系は一つだけか。技術や開発度はリセット。育て上げたものがなくなったのは寂しいかな」


「司令…司令ならまた帝国を作り上げる事ができます」


アンドロイドは自意識を持たない。自意識を持っているような設定ではあるが…。なるほど、これが現実になるという弊害か。配下のアンドロイドの生活も預かるということだ。


「よし、まずアンドロイド全員を呼び出してくれ。優先度を割り振って仕事を任せる」


ゲームであれば俺一人で回せたがこれは現実だ。アンドロイドたちにも手伝ってもらって仕事を進めよう。


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