今日の会話〜GW〜
数ある作品の中、選んでくださり、ありがとうございます。
少し足早に書いてしまった点もありますが、暖かい目と広い心でご覧いただければと思います。
焼き鳥ではタレ味と塩味、どちらが美味しいかというように、二択を巡っての主張のし合いや、ある一つの外見や使い方を題に論争するのは、恐らくどこの国でも誰でも一度は経験があり、平和の証拠ではないかと、私は思っている。
ここで、私のオススメである、とある3人の論争……いや、会話を覗いてみよう。
マジメさが取り柄のスミレ。
高身長でルックス抜群のサク。
金持ちのお嬢様であるツバキ。
今日は何を題に、盛り上がりを見せてくれるのだろうか。
「はーい、みんなー?宿題はやって来たかなー?」
スミレの第一声は、幼稚園教諭が園児に呼びかけるそれに、とても酷似している。
「はーい、先生!ちゃんとやって来ました!」
調子に合わせて答えたのはツバキである。お金持ちのお嬢様の割には、意外にノリは良い。
「宿題?」
クラスに必ず一人はいると言っても過言ではない答えが降ってきた。サクである。
「昨日の夜、連絡したじゃん。今年のゴールデンウィークは10連休だから、旅行先を決めようって。」
―――ここは夕方のファミレス。
もうすぐゴールデンウィークの季節。社会人も学生も浮き足立つ。
毎年、3人はゴールデンウィークに休みを数日取り、旅行するのが習慣となっている。
今年は元号が変更される国民行事が重なり、10連休となる。
「はい、じゃぁまずはツバキから」
「はーい。私は、温泉旅行を希望します」
「本当に好きだな、温泉」
ツバキの住む家という名の屋敷にはプールが設置されていたり、専属のシェフが存在したり、とりかくお金持ちのお嬢様である。
そんな家柄ではあるが庶民的な行事や場所に目がない。温泉好きもその一つ。
「えぇ、それで、有名な温泉巡りってどうかしら?草津に下呂に箱根!」
「スッゴい豪華」
「ゴールデンウィーク1日目の昼頃に出発して、10日目は家で休養するって考えると、9日目までは大丈夫でしょう?温泉に入りたい放題なんて夢だわ!」
おとぎ話の姫のように、組んだ手を頬の横にもっていく。
パッチリと開かれたその瞳から、キラキラと効果音まで聞こえてきそうだ。
「入りたい放題ではないな?」
「4日目あたりから水でのぼせそう」
案を否定はしないし他2人は温泉嫌いな訳ではないが、刺激がどうも足りない感じがしてやまない。
「スミレは?」
「私は、普段行けない遠出はどうかなって。大阪の夢のテーマパーク」
「いや、混んでて乗り物どころじゃないだろ」
大阪の夢のテーマパークと言えば、日本でトップを争える程の実力と人気力を備えたテーマパークである。
ジェットコースター系はもちろん、子ども向けのアトラクションにパレードは見応えバッチリ。
しかも現在は期間限定で人気アニメとコラボしたアクション施設もあるため、来場者は例年の比ではない。
「だから、2日連続ってどうかな?」
「また豪華だな」
「楽しそうね!」
「っていうか、スミレはジェットコースター、乗れないだろ?」
「乗り物はジェットコースターだけじゃないもん」
「アニメコラボがお目当てね?」
「あ、バレた?」
3人での旅行を、ただの自分の目的のためだけ、という思考を一切隠そうともしない。よく言えば潔い。
好きなアニメがコラボしている内容は、アニメ好きのスミレは既に情報を網羅している。
「関西の温泉っていうのも楽しそうだわ」
「決まりだな。大阪旅行で夢の国と温泉浸り」
豪華そうな言葉が題の旅行は、聞いてるだけでもワクワクしてくる。
「今、さりげなく、まとめてくれたけどさ」
「サクは行きたい所、ないのかしら?」
旅行先を考えてくる、という宿題を忘れたことを決してスルーしないのが、この女2人である。
「お姫サマたちに付き合いますよ?」
ニコッと微笑んでみせるが、目は笑ってない。
「逃げたね」
「逃げたわね」
頷き合った2人は、各々に乗りたいアトラクションや行きたい温泉地を、同時にサクに相談し始めた。
新時代・初となるゴールデンウィークは10連休です。
お仕事の方ももちろん、いらっしゃるかと思いますが…。
みなさんは、どう過ごされますか?
日頃の疲れから療養に?
遠出をして贅沢に?
なんにせよ、楽しんで下さいね!
ちなみに私は、ずっとゲームをしていたい願望の泉に沈んでます。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
気ままに投稿してますので、また読んでいただければ幸いです。
ツイッターもやってます。




