プロローグ
頑張るから見てね♡
執筆早く出来るように頑張る♥
あの日、私のもとにこんな通知が舞い込んできた。
”執務官”として、Utopiaに来て欲しいと。
Utopiaは、私の住む街から少し遠い位置にある。数百年前、何らかの事件でそのUtopiaという街だけが数ある地のなかで唯一残存し、この街を中心に幾つもの町や村が生まれ、Utopiaは中央部として発展し、大都市となった_。という歴史のある、皆が憧れる場所だ。
しかし、私はそんな場所に一切憧れる事もなく、むしろ厭悪している。
私にとって、高いビル群に無駄と思える程密集した人々、総てが好きではない。
其れでも、行かなければいけない。
涼宮小柚二十五歳D県G市F区若葉町役場員職歴約五年の私には、政府に逆らうという選択肢など無いに等しい。それ程に私の地位は脆く、移ろいやすいのだ。
さて、そろそろ飛行機が来る。
不安も不信感も元々だ。慣れてしまえばどうという事もない。唯、生憎ノープランは好きではないのだ。
少し心の整理が必要か。人生初の飛行機、しかもファーストクラス。考え事にはうってつけの場だ。
さらば、故郷。暫しの別れだ。どうか、私の事を忘れないで欲しい。
靉靆たるその部屋は、その手広さ故に不気味さが際立っている。その部屋から、やけにはっきりとした声が次々と聞こえてくる。
『明日から来るよ。』
『何が来るんだよお~!』
『何がって執務官でしょ…。執務官無しで依頼受注はさせてもらえないのっ!』
『え?執務官だって?次の執務官は何時までもつのかねえ?』
『さあ。来て直ぐに帰りますじゃないなら暫くはもつと思うけどね。』
声の主らは闇に紛れ、その姿は視認できない。
執務官。この単語が指す者が現れた時、彼等は姿を現すのだろうか。
しかし、今の私には語り部は務まりそうにない。
彼等の事を語るのはもう少し先になりそうだ。
頑張った♡